Tencent(騰訊)がついにオンライン教育市場に進出し、ライブビデオ授業機能がグループビデオチャットに追加

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QQEducation

Tencent(騰訊)がオンライン教育サービスをリリースするのを皆が心待ちにしていた。 時価総額、ユーザベースで中国最大のインターネット企業がこのような潜在性のある市場を見逃すはずがないからだ。

TencentのQQ IMの最新版で、グループビデオチャットサービスに教育モードが追加された。これを使って、先生はQQ上で生徒のグループに対してライブの授業を直接行うことができる。パワーポイントのサポート授業用など、いくつかのツールも用意されている。

オンライン教育は中国で巨大な市場になることが見込まれているため、どの企業が参入してきても驚くことはない。Alibaba(阿里巴巴)は教師/教育機関向けのマーケットプレイスを数か月前にローンチし、ライブもしくは録画されたビデオ授業、その他の教育用教材、オフライン授業のチケットを販売している。

Baidu(百度)は教育サービスプロバイダーがビデオ授業や他の教育用デジタルコンテンツを販売できるデジタルコンテンツマーケットプレイスを始めた。2011年後半に設立された独立系オンライン授業マーケットプレイスのChuanke(伝課)はBaiduから資金提供を受けた。買収の可能性含みでTencentが同社に以前アプローチしたことがあると伝えられている。2013年前半は投資と買収の波が吹き荒れた。

しかし、これら有名どころは皆、後発企業だ。YYはリッチメディア通信サービスプロバイダーで、2011年の半ばにYY Education(YY教育)をローンチしている。その頃から歌のショー向けにオンラインプラットフォームを運営していたため、どんな分野に進出するのも、パフォーマー(先生)とオーディエンス(生徒)をつなぐ仕組みなら簡単だった。

YYによれば、800の教育機関と2万人の先生がプラットフォーム上で10万以上のコースを提供している。月間アクティブユーザ数は600万人に達している。しかしYY Educationは、2年経っても親会社の収入源としてほとんど貢献していない。YYの主な収入源は、歌のショー向けプラットフォームで販売しているバーチャルアイテムやオンラインゲームの売上だ。

サードパーティーが提供するコースを利用してYY Educationがオンラインでお金を稼ぐには、まずはできる限り先生たちが実際のクラスでお金が稼げるように支援する必要があると、YYのCEOであるDavid Xuelin Li(李学凌)氏は最近行われた業績発表で語った。また、そうすることでオンラインに関心を持つプロバイダーも増え、そこからビジネスモデルが生まれる可能性があるという。

YYは同社プラットフォーム上で少しばかり手助けをして、多くの参加を引きつけることに成功した。YY上で授業を行っているXswlpx.com(邢師網絡学院)というオンラインコンピュータスキルトレーニングサービスは、6000万元(1000万米ドルをやや下回る金額)分の収益を 2012年に上げ、今年初めに資金調達を行った。

【原文】

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