pixivがクリエイターファーストなショップ作成サービス「BOOTH」を発表、先行登録の受付を開始

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BOOTH

イラストコミュニケーションサービス「pixiv」が新しいサービスを発表した。新しいサービス「BOOTH」は、ウェブサイトの知識がなくても、簡単にネットショップを無料で作成できるというBASEやStores.jpなどと同様のサービスだ。本日からpixivユーザ限定で先行登録を開始しており、正式なサービスオープンは12月19日を予定している。

ショップ作成サービスといえば、本誌でもよく取り上げているBASEやStores.jpが思い浮かぶ。これら先行するサービスと異なる点は、なんといってもBOOTHはpixivと連携していることだろう。ユーザは、BOOTHに登録した商品のプロモーションがpixivで可能になったり、タグによる検索、新着商品はフォロワーに通知されるなどの仕組みが用意される。すでにあるコミュニティにおいて導入されるため、人々にとって自然に商品が目につくようになると考えられる。

また、扱う商品にも特徴がある。同サービス上ではpixivと相性の良いイラスト、写真、音楽、動画、電子書籍等のデジタルコンテンツなどが販売される。さらに、サンプル・体験版配布を便利に実施できるようにするため、価格をゼロ円に設定して提供することも可能だという。

BOOTHはクリエイターファーストなサービスとなっているといえる。初期費用、月額利用料、商品の販売手数料(クレジットカードの決済にかかる手数料は別)は無料となっている。クリエイターはいつでも出品が可能というわけだ。

出品した商品が他のユーザに購入されると、決済手数料など一部を除いて全額が入金される。それだけにとどまらず、BOOTHが提供する倉庫に商品を預けると、商品の保管・梱包・配送などの作業を代行してくれるという。商品を出品したいクリエイターたちは、良いプロダクトを作ることに多くのリソースを割くことができる。

Tokyo Otaku Modeのショップページ

筆者はpixivとTokyo Otaku Modeと双方のサービスにユーザとしてしばしばアクセスしている。Tokyo Otaku Modeはクリエイターの作品やコスプレイヤーの写真が並ぶギャラリーと、オタク向けのプロダクトを販売するショップとに大きく分かれている一方、pixivはユーザ投稿によるギャラリーの面だけを持ち合わせていた。Tokyo Otaku Modeでは、実際に販売されているものを閲覧する体験も楽しいものだ。pixivというメディア・コミュニティにショップ的な側面が加わったとしたら、同様に楽しいユーザ体験を提供できるようになるだろう。

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