※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから。
日本には、レストランに特化したアプリやサービスが多くある。Japan Start Award で入賞した Retty もその一つだ。しかし、この分野には、他にもチャレンジをしかけるレストラン・レコメンデーションアプリが存在する。サムライ・インキュベート輩出のスタートアップ、Endymion の Quchy もその一つだ。創業者の Loren Fykes は、世界中の人々が、自分の好きなレストランや友人の勧めてくれたレストランを管理しやすいよう、このサービスを作ったと話す。
Quchy がパブリック・ベータ版の提供を開始したのは2013年10月のことだ。[1] レストランをキュレーションしたり、レコメンデーションしたりするのに、ソーシャルとカードをユーザに収集してもらうアプローチを取った。ユーザは自分の好きなレストランや、行きたいと思っている場所を登録することができ、友人が登録したレストランを閲覧したり、現在地に近い順にソートしたりすることもできる。
Quchy で面白いのは、複数のカードを構成して一枚のスライドにできる機能だ。相応の人数のユーザがこの機能を使えば、ネットでよく見かける、例えば「東京の寿司レストラン」トップ5とかトップ10のような記事と同じ効果を発揮できるだろう。現在、このスライドはカードのように(メール、メッセージ、ソーシャル・サービスでリンク共有する形で) Quchy 外部への共有はできないが、同社は「デスクトップ版のリリース時に、機能追加することになるだろう」と説明している。


私はグルメではないが、レストラン情報を収集・共有するのには価値を感じている。旅行者にとっては、初めて行った場所で閲覧できるという点で、モバイルアプリは特に手軽である。しかし同時に、今までに増して、ウェブ上には参考となるレストラン情報があふれているので(Google Map、Facebook、Yelp、Foursquare など)、Quchy が数年前と同じだけの価値を持っているかどうかはわからない。[2] Quchy は、キュレーションやレコメーデンションの問題を解決できるか? Yes、確かに解決してくれる。それは大きな問題か? No、私にとっては、そうでもない。しかし、私よりも頻繁に外食する人にとっては、大きな問題かもしれない。[3]
一方、レストランに対しては、Quchy は常連ファンを増やしたり、お得な情報が提供したりできるダッシュボードを提供する予定だ。ダッシュボードの機能は2月1日にローンチするとのことで、この機能がどうユーザに受け入れられるか楽しみだ。同社は、KUDOS First Benefit と提携しており、世界中で「ライフスタイル・ベネフィット・パートナーが、プレミアム・コミュニティを形成する」のを支援するとしている。長期的に見れば、Quchy は3年で、300万人のユーザと1万件のライフスタイル・パートナーショップを手に入れられることになる。
同様に、私は目利きが選んだレストランのリスト機能は、非常に可能性があると思っている。現時点では、アプリ上にはまだ「Mr. Quchy」という目利きしか存在していないが、同社は KUDOS との提携を通じて、既に目利きになってくれそうな飲食業界のプロフェッショナルらとタイアップを果たしている。
このアプリを試してみたければ、アプリストアから無料でダウンロードできる。


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