WechatがリリースしたVoice Open Platform(語音開放平台)によって、サードーパーティが音声ベース機能を公式WeChatアカウントや企業・組織向けのWeChat(微信)アカウントに追加することができるようになった。
このプラットフォームは一ヶ月前に発表されたが、音声認識SDKは現在iOSとAndroid向けのみに提供されている。今のところデベロッパー1社につき最高10までのWeChatベースアプリを登録することができる。
中国のMerchants Bank(招商銀行)のようなサードパーティならびにTencent(騰訊)独自のサービスであるQQ MusicとSoso Mapsがすでに音声認識や音声テキスト変換機能をそれぞれのWeChatアカウントに組み込んでいる。
WeChatは公式WeChatアカウントがAPIを用いて洗練された機能を開発し、ウェブアプリとなっていくことができるようなプラットフォームになりつつある。1ヶ月前にWeChatが一連のAPIを公開する前は、一部の公式アカウントがそれぞれのニーズに合わせてWeChatアカウント向けの様々な機能を開発してきた。
音声認識SDKは小~中規模のデベロッパーには無料で提供される予定だ。これまでのAPIパッケージは年に500元の利用料が課されていた。
WeChatは中国語の音声認識技術を自社で開発したという。中国の検索大手であるBaidu(百度)もまたこれに取り組んできており、今年8月に自社の音声認識技術を公開した。中国の音声認識マーケットでは、最大のプレイヤーはiFlytek(科大訊飛)で70%のマーケットシェアを持つと推定されている。
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