クラウドファンディングで生まれた中国のハードウェア:スマートカップ、スマートフォンボタン、アダルトグッズなど

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Kickstarterの中国版サイトDemohour(点名時間)の最近の資金調達に伴い、私たちは中国で成長しているクラウドファンディング業界に注目している。このトレンドを受けて、今週から新しい試みを始動する。

国内のクラウドファンディングサイトから集められたお気に入りのプロジェクトリストだ。フィードバックや面白いプロジェクトをどのくらいの頻度で見つけられるかにもよるが、毎週あるいは隔週での更新となるだろう。開始するにあたり、最初の上位5つを紹介しよう。

Cuptime:水1杯でさえもスマートに

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水1杯よりも単純なものはあるだろうか?Cuptimeに比べるとたくさんある。Cuptimeはたくさん水を飲むことでユーザが健康の恩恵を受けられるようにしている。このカップはワイヤレスでスマートフォンに接続可能で、ユーザがどのくらいの量の水をどういう頻度で飲んでいるかモニターしてくれる。

自分の身長と体重を入力すると、Cuptimeは飲んでいる量が十分かどうか判断してくれる。履歴は日ごとに行われ、その人の水分パフォーマンスを採点する。また、水の温度を青から黄色、赤へとシンプルな色で表示する。

IndiGoGoのBluFit Bottleというよく似たボトルを以前紹介したが、それは目標額に届かなかった。CuptimeはDemohourで1月16日までに135万8583元(22万4466米ドル)集めた。

Kuai Anniu(快按鈕):スマートフォンにリアルなボタンを

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スマートフォンにはタッチスクリーン、というのが当たり前になってから、プッシュ式のボタンはだんだん製造されなくなってきた。押したか押してないかわからないようなタッチスクリーンの電源や音量ボタンに満足しないユーザにとって、Kuai Anniu(快按鈕、「早いボタン」という意味)は良いソリューションになるかもしれない。

このデバイスをAndroidフォンのヘッドフォンジャックに差してみよう!この小さなボタンを使って写真を撮ったり、アプリを開いたり、ゲームをしたり、他のプログラム化できる50のショートカットのどれを利用しても構わない。

確かに、斬新なアイデアではない。昨年10月、Kickstarterに登場したPressyのプロジェクトに非常に似ている。Kuai Anniuは1月18日までにDemohourで20万8579元(3万4462米ドル)獲得している。

Linkcube(連酷):遠距離カップル向けのセックストイ

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こちらは、Skypeの前で服を脱いだりしてイチャつくだけでは物足りない遠距離カップル向けに開発された男性と女性用がセットになったお愉しみ用のデバイスだ。

「ビーナス」モデルは女性のスマートフォンに、そして「マーズ」モデルを男性のスマートフォンにワイヤレスでつなぎ、クラウド経由で離れたところからお互いを刺激し合うことができる。

これを使うにはいくつかの方法がある。1つは、音に反応するようにセットする。例えば、カップルの片方のあえぎ声が相手のデバイスを振動させるといった具合だ。また、空いている手でスマートフォンを振ると、それに応じて相手のデバイスを動かすこともできる。

少し気味が悪いと思う人もいるかもしれないが、ソーシャル機能があり他のユーザのデバイスにつなげることすらできる。バレンタインが関係ない人のために、「1人プレイモード」が用意されているのだ。過去にもIndiGoGoのVibeaseのようなクラウドファンディングで成功したハイテクセックストイがあった。

Linkcubeは1月7日までに、Dreamoreで5833元(964米ドル)獲得している。(多くはないが、目標は達成した。)

Gudong(咕咚):自転車愛好家向けのフル装備ダッシュボード

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自転車のフレームに取り付ける周辺機器とアプリを連動させて、サイクリングする人たちがスマートフォンを用いてより正確に走行モニタリングを行うことができる。

Gudongのスマートストップウォッチは、距離やスピード、標高、消費カロリーを計測する。スマートフォンをハンドルバーに固定すると音声ナビにもなる。全ての走行記録がクラウドに保存され、シェアされる。このプロジェクトはこれまでにDemohourで1万5435元(2550米ドル)集め、3月17日に終了する予定だ。

Netseed Smart Life:古いガジェットをコントロールする新たなガジェット

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このデバイスはスマートフォンに接続された「執事」のようなもの。これで家にある赤外線とワイヤレス機器のすべてをリモートコントロールすることができる。スマートフォンで操作できるユニバーサルリモコンというわけだ。

Netseedが提供する最大の利用法は、エアコンだ。出勤時につけっぱなしで出かけてしまった時や帰宅1時間前に家を涼しくしておきたい時など、このリモコンが対応してくれる。アプリのインターフェイスには家中にあるデバイスの状態だけでなく、室内の気温や湿度まで表示してくれる。

NetseedのSmart Lifeの資金調達は3月14日までだが、Demohourで現在2万667元(3415米ドル)を調達している。

【原文】

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