「フットボールアワー」トークライブも依頼にあった!クラウドワークスとよしもとが連携してクラウドソーシング「クリコン」を開始

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クラウドソーシング【クリコン】クリエーターが集結!

吉本芸人さんのトークライブのロゴとかチラシが仕事として作れるのって楽しそう。

日本各地で成人式が実施されている1月13日、クラウドワークスとよしもとクリエイティブ・エージェンシー(以下、”よしもと”と表記)の2社が連携し、クラウドソーシングサービス「クリコン」のβ版を公開すると発表した。クリコンはよしもと側から提供される各種クリエイティブワークの仕事を、クラウドソーシング形式で募集するプロジェクトになる。

年間10,000回以上開催されるよしもとのお笑いライブのチラシやポスター制作、番組ロゴやウェブサイトなどをクリコンを通じて募集。クラウドワークスがベースとなるプラットフォームを通じて応募してきた新たなクリエイターの発掘を進めるとしている。具体的にはお笑いコンビ「フットボールアワー」の開催するトークライブのロゴ作成やその他のイベントのポスター作成などが並ぶ。

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クラウドソーシングという事業は単なる仕事の受発注プラットフォーム・システムの提供ではなく、「新しい働き方」という文化づくりと考えた方がしっくりくる。特に大きな壁は、企業側の意識や発注時に発生するさまざまな課題の解決だ。

よしもととの連携で注目したいのは、よしもと自体が仕事を提供している点だ。過去にもクラウドワークスはヤフーやベネッセ、シニア向けにテレビ東京などと連携を進めてきた経緯がある。しかし、それらは全て肝心の仕事はクラウドワークスが集めてきたものを提供していた。どちらかというと提携先にはメディア露出の協力を求めていたと考えるのが自然だろう。

今回は違う。企業側がこのプラットフォームを使って継続的に仕事を提供しているのだ。積極的に企業がクラウドソーシングを活用する事例としては珍しい。実際クラウドワークス代表取締役の吉田浩一郎氏も最初の事例になるとインタビューに答えてくれている。

2013年は大企業がクラウドソーシングを活用し始めた元年でしたが単発の発注が多かったのも事実です。しかし、(今回の提携では)大企業が継続的に仕事を発注する提携が実現した、という初の事例になるかと思います。また、(よしもと的には)新しいクリエーターの発掘プロジェクトにしていきたいという趣旨もあります。(吉田氏)

当然、よしもとからの受注とみることもできることから、売上に対するインパクトも大きい。吉田氏によれば初年度で3億円程度の発注を目指すと答えてくれている。

なかなか興味深いプロジェクトじゃないだろうか。個人や小さなチームの仕事となれば、制作事例のポートフォリオに芸能の仕事がひとつ入っているだけでプラスになる面も多い。連動したテレビ番組なんかも十分ありえるし、露出が増えれば新しい働き方を選択する人の増加にも繋がるのではないだろうか。

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