
OSVehicleが実施しているプロジェクトがとても興味深い。数多くの人にとって、自動車は買うものであって、作るものではない。少なくともこれまではそうだった。
OSVehicleは、自動車をより身近に、より快適にするためのプロジェクトを実施している。それは、自動車をDIYするための方法をオープンソースに提供するというものだ。「TABBY」と名付けられたプロジェクトでは、自動車を組み立てる方法にアクセスすることができるようになっており、組み立ての時間も1時間かからないとしている。
以下はその様子を伝えた映像だ。
OSVehicle: TABBY Timelapse from OSVehicle on Vimeo.
OSVehicleは、「TABBY」のことをオープンソースフレームワークであるとしている。車版のIKEA、モビリティのためのArduinoとも紹介している。OSVehicleのサイトから、設計図や3Dデータなどをダウンロードできるようになっており、オープンソースであるため、色々な人が参加してアップデートしていくようになっている。
OSVehicleは「Urban TABBY」という異なるプロジェクトも実施している。これは、「TABBY」を道路交通法的に進化させたもの。TABBYをベースに、各地域それぞれのニーズ、この場合法律をクリアできるかどうかということに合わせて、調整可能なキットを提供している。
以下は「Urban TABBY」のことを紹介している映像。
Urban TABBY – the road legal evolution from OSVehicle on Vimeo.
「TABBY」を作成しようとすると、1台あたり5445米ドルから8168米ドルほどのコストがかかるという。各パーツの製造にかかるコストが削減されれば、全体のコストも大きく減少する可能性がある。3Dプリンターの存在は、私たちにそんな希望を抱かせてくれる。
オープンソースのフレームワークで自動車をDIYできる、というのは大きな可能性を秘めている。モノの作り方、供給のされ方が変わりうる領域はどこがあるか、考えてみるのもおもしろいかもしれない。
(via TreeHugger)
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