必要なときに献血をクラウドソーシング、シンガポールの赤十字社から新たな献血アプリが登場

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献血不足はここ何年にも渡って場所を選ばず問題になっている。その意識を高める方法として、献血車を街の至る所に走らせたり、会社内に献血ブースを設けたり、ソーシャルメディアで緊急情報をシェアしたりなどがある。

しかし今は2014年だ。ということは献血への意識を高める革新的な方法があってもよい。そこで、Red Cross Connectionというシンガポール赤十字社のモバイルアプリが開発された。昨年の終わり頃にひっそりと登場したRed Cross Connectionは、必要な時にユーザからの献血をクラウドソーシングという形で援助してもらうというものだ。これはインドの献血アプリと同様のものである。

アプリをインストールすると、ユーザはプロフィールを作成し、各自の血液型を入力する。血液供給量が少なくなると、アプリが血液アラートを送ってくれる。このアラートには必要な血液型の情報と、献血できる最寄りの赤十字センターを見つけるマップ機能が付いている。

ユーザ自身が献血できない場合にも、このアラートをFacebookで友人にシェアして手助けすることができる。

献血した人へのお礼

「あなたの内なるヒーローを解き放て―あと1%の献血でシンガポールの血液不足解消―」、というのがこのキャンペーンのテーマである。

そのテーマのもと、ユーザが献血すると、献血センターや移動献血センターのポスターにあるQRコードをアプリを使ってスキャンして、献血したことを記録することができる。すると、その謝礼としてARビデオが献血者の無欲かつ勇気ある行動に対してお礼を言ってくれる。

それに加えて、同アプリは各ユーザの献血によって助けられた命の数とユーザがアラートを友人にシェアした回数もトラッキングしてくれる。Red Cross Connectionには企業やパートナーとのタイアップもあり、アクティブユーザは同アプリの受信ボックスに特別セールやディスカウントを受け取れる場合もある。

シンガポール赤十字社のアプリがシンガポール国内で成功すれば、他国向けに応用される可能性もあるだろう。

Red Cross ConnectionアプリはiOS版とAndroid版で利用できる。

【原文】

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