WeChat(微信)が、他のTencent(騰訊)アプリを統合したバージョン5.1をリリース

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wechat5.1

WeChat(微信)が新たに中国語のバージョン5.1をTencent(騰訊)のAndroidマーケット、MyApp(応用宝)にリリースした。

新バージョンの機能や変更点は次の通りだ。

  • 携帯電話アカウントの連絡先コンタクトが当然のことながらWeChat Payment(微信支付)経由でリチャージされる。eカードがリチャージを行ったすべての人向けに送られるようになる。
  • 中国でこの夏トップを争う人気だったWeChat第1弾ゲームでクラッシュしてしまった飛行機の復活。6元(1米ドル以下)で、3回復活するチャンスが与えられる。
  • 3ヶ月ほど前にローンチされたショートビデオアプリWeShow(微視)と、QQ Creative Camera(創意相機、公式な訳名ではない)が現在、インプットボックスの下のバーに配置されている。モバイルセキュリティとマネジメントアプリのTencent Mobile Manager(騰訊手機管家)はダイレクトインストールでユーザ設定から利用できる。
  • wechatdefaultapps

    qqmobileassistant

  • グループチャットは以前は40人までだったが、今回のバージョンから100人まで参加できる。初期設定では全てのユーザはこういった大きなグループを1つしか持つことができないが、WeChat Paymentにサインアップすれば別に2つのグループに参加できる。また、WeChat Paymentで寄付を行えば追加でもう1つのグループを持てる。
  • 配送先住所はユーザ設定で追加することができる。
  • ドラフトはタイムラインに表示される。
  • スタンプのプレビューは長押しで行う。

WeChatとしてはもちろん、バージョン5.0でローンチされたWeChat Paymentを利用するユーザが増えることを望んでおり、彼らが携帯ゲームやその他有料サービスでお金を使ってくれるよう促している。

連絡先コンタクトに対するモバイルリチャージやeカードの存在は、WeChatがユーザ同士でやり取りできるアイテムを今後提供していきたいと考えているサインだ。この時の決済は当然WeChat Paymentを利用してもらうという考えであろう。

WeChatの親会社Tencentが提供しているアイテムには、オンラインゲームのバーチャルアイテムやデジタルミュージックのようなオンラインサービスから、eコマースサイトYixun(易迅)にあるリアルなグッズまで様々なものがある。

また、配送先住所の追加により、相手側に知らせることなく実際の商品を送ることが可能になる。提出されている住所をすべて把握しているTencentのYixunがギフトビジネスを運営する唯一のマーチャントになるのは驚くべきことではない。

現在中国で最大手のeコマース企業Alibaba(阿里巴巴)は、WeChatコマースを潜在的脅威ととらえている。WeChatのチャットでTaobao(淘宝)やTmall(天猫)のウェブページを表示させないようにしているからだ。

WeChatが初期設定やオプションでTencentアプリを追加したのは初めてのことだ。WeChatを補完する別のTencentアプリが追加されるのは時間の問題であろう。

そして、WeChatがTencentのMyAppで新バージョンをデビューさせるのも初めてのことである。Appストアは中国のインターネット企業がモバイルインターネットビジネスでシェアをつかむための戦略的なツールとなっている。

この点で、Tencentの同業で将来競合していく企業はすでに準備を整えている。Baiduには91 Wireless(手機娯楽)があり、Xiaomiは初期設定でXiaomiデバイスやMIUIカスタムシステムをインストールしており、Qihooには360 Mobile Assistant(360手機助手)があるが、同社CEOによれば、これはモバイルゲーム配信で中国最大であるという。

グループチャット許容量は大したことではないように見えるかもしれないが、TencentのQQ IM(中国で最も人気のあるメッセージサービス)では実際にニーズはある。ユーザがグループチャットで多くの参加者を集めるにはQQプレミアムプランに申し込む必要がある。

WeChatには6億を超える登録ユーザがいるとされているが、 同社は2013年第3四半期の月間アクティブユーザ数が2億7200万としか明らかにしていない。

WeChatのゲームプラットフォームには現在8つのゲームがあり、これには自社開発ゲームのほか、 Zombie vs. Plants 2のようなサードパーティーによるゲームがある。Tencentはこのうちのいくつかからかなりの利益を上げている。

APIおよび音声認識SDKもリリースされており、WeChatのビジネスアカウントやオフィシャルアカウントは、カスタマイズされた機能を構築することができる。

モバイルメッセージアプリにとってスタンプはなくてはならない収益源とされており、WeChatはそれに貢献してもらえるデザイナーを歓迎している。そして、そこから得た売上を彼らとシェアすることだろう。

【原文】

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