写真共有アプリのCinammonがCAV、TBS-IP、インキュベイトファンド、GGVから1.5億円を資金調達、日本・アジア向けに新アプリ「PicChat」をローンチ

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2014.2.10

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東京やハノイを拠点に、写真共有アプリ Seconds を開発するスタートアップ Spicy Cinammon(以下、Cinammon と略す)は10日、サイバーエージェント・ベンチャーズ(CAV)、TBSイノベーション・パートナーズ(TBS-IP)、インキュベイトファンドGolden Gate Ventures(GGV) から1.5億円を資金調達したと発表した。今回の資金調達を受けて同日、新しい写真共有アプリ「PicChat」を iOS 向けにローンチした。Android 版は近日公開される予定だ。

Cinnamon は、Naked Technology(2011年、ミクシィによって買収)のメンバーであった平野未来氏や堀田創(はじめ)氏によって2012年に設立され、サイバーエージェント・ベンチャーズやエンジェル投資家からシード資金を調達した。読者の中には、彼らが2013年4月に開催された Startup Asia Jakarta で、彼らの写真共有アプリ「Seconds」のピッチが、審査員や聴衆を魅了したのを覚えている人もいるだろう。

Seconds はタイ・ベトナム・シンガポールで既に20万ダウンロードと高い評価を受けているにもかかわらず、ここで新たなアプリへと軸足を移す理由について、Cinnamon の共同創業者でCEOの平野未来(みく)氏に話を聞いた。バンコクでのチーム合宿へと出発する直前、忙しい合間を縫って、都内でインタビューに応じてくれた。

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Cinnamon CEO 平野未来氏

一年近く、Seconds をやってきてわかったことがあります。このアプリは、東南アジアの25歳くらいの女性をターゲットにしたアプリなのですが、彼女達は写真を思い出作りのためではなく、リアルタイムのコミュニケーションの手段として使っているのです。写真に文字を打つのは面倒、そこで、写真に短い音声をつけられるようにしたのが PicChat です。

Seconds は、友人同士でほぼリアルタイムに写真を共有しあえるというアプリという点で、一つの完成されたプロダクトという認識を持っていたのだが、Cinnamon のチームにとっては、あくまでテスト・マーケティングの一つという位置づけだったらしい。ただ、そのステップで既に20万人超のユーザを獲得できているので、ユーザの声を反映させた新生 PicChat では、急速なユーザ拡大を期待したいところだ。

この種のアプリでは、ベトナムや韓国はカカオトークなど韓国アプリの天下で、我々は日本・台湾・タイの市場を穫りたいと思っています。そのユーザ・ビルディングを確実なものにするため、アジアのトップ大学の学生をインターンとして採用しました。Facebook がハーバード大学をはじめとする Ivy League の学生から浸透していったように、我々も学生のバイラル・マーケティングの力の可能性を信じています。

中国では「課程格子(ClassBox)」がリリースから1ヶ月で100万ダウンロードを達成するなど、学生のネットワークを通じたバイラルの波及は、スピードが非常に速いのが特徴的だ。PicChat がアジアの若い人々の関心を惹き付けることができるかどうか、楽しみにしたい。

今後、Cinnamon では Seconds の運用を収束させ、適切な時期にすべてのリソースを PicChat にシフトさせるとしている。2014年はユーザ獲得に重点を置き、2015年以降、ステッカーの販売や広告枠の販売などでマネタイズを目指す。

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