モバイル漫画のcomicoが100万ダウンロードを突破、ユーザ投稿も受付開始

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※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

昨年末、iOSAndroid に加えて、ウェブでも閲覧できる無料のオンライン漫画サービス「comico(コミコ)」を取り上げた。その際、comico を運営する NHN PlayArt は、2013年末までに30万人を集めることを最初の目標としていると書いた。同社は既にその目標を達成したようで、今週はじめ100万ダウンロードを突破したと発表した。この記録を達成するのに、ローンチから要したのは約100日だったということになる。[1] 日本では、iOS アップストア内無料アプリのブックカテゴリでトップにランクされており、Google Play の Comics カテゴリでは6位にランクされている。

NHN PlayArt はネイバーの子会社で、最近リリースされた「ディズニーツムツム」など、LINE の人気カジュアルゲームを数多く開発している。ディズニーツムツムはリリースから14日間で400万ダウンロードを達成し、日本の iOS および Android 向け無料アプリでトップを走っている。渋谷区のLINE本社内にオフィスを構える comico にとって、これは2014年幸先のよいスタートだと言える。

comico はローンチ段階で56本の漫画作品が無料で閲覧できたが、その数は現在までに71本に増えている。2013年12月からはユーザからの作品投稿を受け付けており(審査あり)、コンテスト形式により賞金も用意されている。2月17日以降、これらの投稿から30本が選出され、読者投票により優勝者が決まる見込みだ。

comico のアプリに関して言えば、最近人気を集める日本のもう一つの漫画アプリ DeNA の MangaBox と比べてみると面白い。MangaBox は12月のローンチから約1ヶ月でダウンロード数が200万件を超えている。日本国外からの読者に向けては、英語のインタフェースや翻訳が comico には無いが MangaBox には用意されている。私の観点では MangaBox の方がよい作品が提供されており、よい選択肢と言えるかもしれない。

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comico では、漫画の一部を切り抜いて友人と共有することが可能。

comico にはいくつか興味深い点があるが、最も特筆すべきことは漫画が(白黒ではなく)カラーだということだろう。切り抜いて共有する機能もついており、簡単に漫画の一部をソーシャルネットワークやメールで友人と共有することができる(上記キャプチャ参照)。

モバイル漫画サービスが次々と出て来るのは喜ばしいことだ。以前指摘したように、LINE にも「LINEマンガ」という独自の漫画アプリがあって、これも極めて調子がいい。現在 iOS のブックカテゴリで5位、Google Play の Comic カテゴリでは2位につけている。

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comico iOS版10月のリリース以降のランキング推移(出典:AppAnnie)

  1. 2月8日現在。 

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