現在、Twitterでは61の言語が使用されている。驚くべきことに、ツイート数上位10ヶ国のうち3ヶ国がタイ、日本、インドネシアといったアジアの国である。英語が今でもTwitterにおける主要言語であるが、韓国語、マレー語、日本語のような他の言語も存在感がある。そこで、Twitterで言語がいかに重要であるか気づいたタイ拠点のスタートアップがFliplingoというサービスをローンチした。
現在タイのチェンマイに住むフランス人のMatthieu Aussaguel氏によって設立されたFliplingoはTwitter翻訳サービスである。FliplingoはLinqappやGengoのように実際の人間が翻訳するが、Fliplingo独自のチームで翻訳するためLinqappやGengoのようなクラウドソーシングモデルは採用していない。
Fliplingoは3種類のサービスを提供している。
- 自動化:クライアントがTwitterアカウントをFliplingoプラットフォームに連携させることで、同スタートアップがクライアントに代わってツイートを翻訳し、公開する。
- 投稿:Fliplingoはクライアントによって投稿された特定のツイートを翻訳する。
- 関わり:上記の「投稿」と同様、誰かがクライアントに@mentionをツイートすると、Fliplingoがクライアントに代わって翻訳されたリプライを作成する。
Aussaguel氏は以前、クラウドソーシングのマーケットプレイスEnvatoで働いていた。2013年6月に彼はFliplingoのプロトタイプの開発に取り組み始め、見込み客から好意的な反応を得た。
しかし、このシステムは極めて複雑であるため、ローンチ前に試験することができなかった。翻訳が正確で一流のレベルを保つために同サービスは現在、限られたブランドとユーザ向けのみの招待制で運営されている。もちろん、このサービスはリソースを大量に必要とするため、規模拡大は容易ではない。ローンチ初日にFliplingoには400件以上の招待リクエストがあった。
Aussaguel氏によると、同社の長期目標は、FacebookやDropboxなど他のプラットフォームやツールにも対応させることである。
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