中東の女性起業家が開発する水泳専用のウェアラブルデバイス「Instabeat」が世界の注目を集める


instabeat

レバノンに拠点を置くスタートアップInstabeatが水泳専用のウェアラブルデバイスを開発した。このデバイスによって水泳中の心拍数やカロリー、呼吸数といったバイタルデータとフリップターンなどの運動データをモニタリングすることができる。

Instabeatは米経済誌「forbs(フォーブズ)」のThe Hottest Global Startups Of 2013にも選ばれており、世界的に注目を集めているスタートアップだ。

Instabeatはゴーグルに装着する小型デバイスで、その重量は50g程度となっている。ゴーグルのレンズに心拍数データをリアルタイムに表示してくれるので、スイマーは自らのコンディションを確認しながら泳ぐことができる。

Instabeat

USBポートに接続可能で、水泳時に得たデータをPCに保存し、分析することもできる。これまでにも特定のスポーツ専用のウェアラブルデバイスは開発されているが、水泳専用のデバイスは非常に珍しい。

競合製品としては音声で心拍数を通知してくれる水泳用モニターのAquaPulse(Finis社)や、イギリスのSwimovate社のPoolMateHRなどがある。

Instabeat のブログより
FounderのHind Hobeika氏、Instabeatのブログより

Instabeatは中東地域では非常に珍しい女性起業家のHind Hobeika氏によって、2011年に創業された。同年9月にシードラウンドでレバノンのインキュベーターBerytechから10万米ドルを調達した後、シリーズAでGoogle Venturesのアドバイザーを務めるGeorges Harik氏やWamda Capital(MENAのアーリーステージの投資ファンド)などから出資をうけている(金額は非公開)。

Hind Hobeika氏は有名なカンファレンス「TED」でもプレゼンを行っている。以下はその映像だ。



同社はこの他にもクラウドファンディングサイトindiegogoで資金調達を行い、7万5千米ドルを集めている。

Instabeatの価格は149米ドルで、現在公式サイト上で事前予約を受け付けている。発売時期は2014年春ごろを予定している。

(Image : Instabeat)


【参考記事】
Instabeat, the Lebanon startup changing swimming with its wearable technology – YourStory.com
Instabeat raises Series A round from Wamda Capital, Jabbar Internet Group, and angel investors | Wamda.com

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