WantedlyがiOSアプリをリリース——〝Wantedly採用〟された2人がアプリを開発(インタビュー)

SHARE:

wantedly-wide-620x434

※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

12月に、日本のスタートアップ Wantedlyインタビューしたのを覚えているだろう。同社は、ソーシャルグラフを活用して、就きたい職業へのチャンスを与えてくれる、オンライン・ソーシャル・ジョブ・プラットフォームだ。今日から(原文掲載日:2月24日)、このプラットフォームに、同社の新しい iOS アプリからもアクセスができるようになった。

数週間前、私は Wantedly でこのアプリの開発に従事している Faras Yasin と久保長礼氏にインタビューした。[1] 興味深かったのは、Faras はデザイン、久保長氏は数学と、二人がまったく異なる経歴を持っていたことだ。しかし、二人は互いに、そしてチームの中でも、共にうまく仕事する術を見つけたようだ。

wantedly01-280x191
Feras Yasin

Wantedly のデスクトップ版に慣れている人にとっては、モバイルアプリも非常に使いやすいと言えるだろう。PC版と同様にプロジェクトやジョブの一覧が表示される。しかし、モバイルアプリ版では、「今日のピックアップ」という選ばれた仕事が毎日表示される。Feras(右の写真)によれば、この機能はニュースリーダーのように使われることを意図している。私は当初、これは人がキュレーションしているコンテンツだと考えていたのだが、Feras がこの手間のかかる作業にアルゴリズムを使っていると教えてくれた。

このアプリは見た目上、フレンドリストが表示できる SNS のようにデザインされています。モバイル版にしか無い機能の一つです。友人のうち、誰が Wantedly を使っているかがわかるわけです。[2] もう一つのボタンを押せば、アプリ上での友人のアクティビティが表示されます。

Feras は、自分の開発スキルは独学によるもので、使われなくなりつつある Flash から JavaScript へ転向したのだと語った。Wantedly の新アプリは、彼が Xcode を使った初めての作品であり、このことからも、彼の技術習得がいかに速いかがわかるだろう。

モバイル版のウェブアプリではなく、ネイティブの iOS アプリを作ったのはなぜだろう? Android アプリも作らないのか? 久保長氏によれば、Wantedly では、Android ユーザの3倍の多さで iOS からアクセスしているユーザが多いとのことだ。しかしながら、いずれ Android 版も開発したいと語った。

wantedly-app.png-620x429

26歳の久保長氏がこのアプリについて語るのは大変興味深く、彼は京都大学で自然数学を学んでいたときには、コンピュータを使うことは無かったのだそうだ。しかし、彼はより多くのことを実現すべく、プログラミングを学んで数学のスキルを伸ばそうと考えた。

高校で数学の成績はよかったのですが、数学で世の中に影響を与えられることは稀ですね。しかし、ビジネスにおいては、その影響を容易に確認することができます。私は数学をビジネスに使えるようにしたいと思いました。つまり、コーディングを学ぶことにしたのです。

Wantedly のCEO 仲暁子氏がコーディング経験を持つことを考えれば、同社でどんなダイナミックの開発が行われているのか興味をそそられる。たいてい、そして、日本の場合は特に開発者はチームから離れて業務に従事することが多いが、Wantedly においては、そうではないように思えた。同社の広報を務める梅内望氏は、社内でのミーティングの進め方について教えてくれた。

まず新しいプロジェクトのコンセプトを共有し、仲さん、エンジニア、デザイナーが一緒に作業します。仲さんは自分が欲しいもの、チームに不足しているものを理解しています。コーディング経験、より明確なビジョン、プロダクトのアウトプットに関する知識の全てを持つ人がいるというのは心強いです。(中略)日本企業では、エンジニアはあまり評価されませんが、それはコーディング経験を持たない上司が、エンジニアとコミュニケーションできないからでしょう。

wantedly03-280x237
久保長礼氏

彼らのプロダクトは現在のところ、日本の国内市場向け(日本語版のみ)だが、まもなく英語版や他言語版も展開するようだ。日本のスタートアップシーンでは、英語は残念ながらあまり通用しないが、Wantedly で私が話した人々の多くは英語に流暢で、コミュニケーションは問題にならないだろう。

Wantedly がベータ版を展開していた過程で Faras と久保長氏は雇用された。同社は、非常によい人材を雇用したと言えるだろう。多岐にわたる能力や経験を持った人材を獲得し続けることができれば、同社はサービスをさらに拡大できるだろう。

そして何よりも、Wantedly はユニークな価値を雇用主と仕事を探している人に提供している。彼らの今後の成長を楽しみにしたい。新しいモバイルアプリを試したい人は、ここからダウンロードできる。


  1. アプリの開発にあたっては、他にも関わっている人物が居るとのことだが、私の理解では、この2人が主に開発に従事した。 
  2. Wantedly を使っていない友人も表示されるが、その人たちについては、アバターではなく Facebook のアイコンで表示される。 
----------[AD]----------