「大事なのは理念の共有」 – BestTeacherとZ会が連携して提供する新たな英会話の勉強法

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昨年、盛り上がりを見せ始めた教育系スタートアップ。Ed Techと呼ばれるスタートアップたちだけではなく、大手教育関連企業の動きについても耳にすることが増えてきた。これらそれぞれの流れが合流し、新たな流れが生まれつつある。

その例の1つとなるのがBest TeacherとZ会による連携だ。その内容はZ会が出版した「会話がつづく!英語トピックスピーキング Story 1 英語ではじめよう!編」という書籍を購入した読者は、書籍で学んだ内容をBest Teacherで実践することができるというもの。

この連携により、両社は英語を学びたいユーザに対して、より高い学習効果を提供することを目指している。今回、Best Teacherの宮地俊充氏と、Z会の吉田晴奈氏に連携について話を伺った。

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共有するコンセプトがあった

TB:連携のきっかけはなんだったんですか?

吉田:Z会ではTOEIC対策や単語集などの書籍は出版していましたが、会話系の書籍は出せていませんでした。ちょうど会話系の書籍を出すタイミングで、コンセプトも決まり、何か付加価値を付けられないかと考えている時に、Best Teacherさんをご紹介してもらいました。

宮地:Z会の社員の方で、よくスタートアップ関連のイベントに足を運ぶ方がいて、その方にコンタクトをとりました。連携について持ちかけたところ、担当者として吉田さんにつないでいただいて。

吉田:ただ英語を話すだけでは上達しない、自分で話したいことを英語のスクリプトにしていく必要がある、ということなど、英語学習に関する考えを共有できていたこともあり、話は早く進みました。

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吉田:今回の書籍では、自分の中でモデルとなるような英文を学び、その次に、一問一答形式でコミュニケーションの第一歩を踏み出し、最後に会話まで行えるようになることを目指すという3つのステップを踏んでいます。

宮地:最初に例文を知るのは大切なことです。大事なのはその後、実際に自分が案内したらどうするか、という前提でアウトプットをすること。その実践のために、Best Teacherを使ってもらおうということになりました。オンラインであればすぐに試すことができるので、本を読んでやる気になったその瞬間に練習することができます。

互いにとってのメリット

TB:お互い、どのようなところにメリットを感じて今回の連携が実現したのでしょう?

宮地:私達はオンラインだけで集客やサービスの提供が完結するとは思っていません。手に触れられるものや、目の前で学習できる体験も、お金を払ってもらうためには重要なことだと考えています。

Z会さんは長く教育コンテンツの開発に取り組んできています。オンラインよりも書籍のほうがはるかにクオリティが高い。この高いコンテンツをうまくオンラインとシナジーを出すことができれば、よりユーザが喜んでくれるだろうと考えました。

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吉田:社内ではスピード感を上げていきたいと考えつつも、ICTのテクノロジーは社内にナレッジがないため、うまく外部と協力して進められたら、と考えていました。

もちろん、互いの教育に対するコンセプトが合っているということは前提になりますが。パートナーとの相性は考えつつも、スピードを上げていきたい部分に関して、外部と協業するのは歓迎です。

大企業で働くキーパーソンをつかまえる

TB:やはり外とつながりを持つ人間の存在は大きかったですか?

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吉田:今回の連携が実現したのも、人と人を「つなげる」のが得意で、ベンチャーが好きな人間がいたことが大きい。

社内ではまだ特殊なタイプと言えるかもしれませんが、外でネットワークをつくり、社内の適切な人間にパスをつなぐ人間の存在は、今後重宝されてくるのではないでしょうか。

Z会とBest Teacherは、今回の書籍の連携以外にも、連携する方法を模索しているという。自社だけで可能なことは限られている。だが、課題解決に向けた志を同じくする人たちは存在している。そういう人たちと一緒に活動できれば、それぞれのできることも増え、スピードも上がっていく。

フットワークが軽く、テクノロジーに明るいスタートアップと、資本力やネットワーク、ブランドなどを持つ大手企業のコラボレーションが増えれば、スタートアップの領域はさらに盛り上がりを見せるのではと筆者は考えている。

大手企業の動きが早い教育領域は、こうしたコラボレーションが生まれやすい土壌ができつつある。こうした動きが業界全体を大きく変化させていくのではないだろうか。

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