サイバーエージェント・ベンチャーズは、韓国で人気のフードデリバリー・アプリ「配達の民族(배달의민족)」で知られるスタートアップ Woowa Brothers(우아한형제들)に50万ドルを出資したと発表した。
これは、Woowa Brothers が Altos Ventures や IMM Investment らから 1,200万ドルを調達した資金の一部だ。
韓国のスタートアップ・メディア Platum(플래텀)は、Woowa Brothers が投資家らを魅了している理由として、韓国のフードデリバリー・アプリで市場シェア60%、合計ダウンロード数1,000万件と主たるポジションを押さえていることに加え、過去3年間での約940万ドルの売上達成を挙げている。
今回の出資を受けて、Woowa Brothers の CEO を務めるキム・ボンジン(김봉진)氏は、韓国のフードデリバリー業界は、Woowa Brothers が克服すべき重要なステップだと述べている。
他の業界に比べて、韓国のフードデリバリー業界には、効率のよい成熟したサプライチェーンが不足している。カスタマーサービスやユーザ・エクスペリエンスに加えて、食品提供事業者などの業界パートナーのために、スタートアップはバリューを生み出さなければならない。
サイバーエージェント・ベンチャーズは Woowa Brothers と協調し、現在のオペレーションやノウハウなどのリソースを最大限に活用して、「配達の民族」のバリュー向上を支援したい、と述べている。
〈更新〉サイバーエージェント・ベンチャーズのソウル事務所長を務める海老原秀幸氏は、次のように述べている。「我々の強みは、日本、中国、東南アジアを中心とするアジアのネットワークだ。今回の出資を受けて、我々は Woowa に市場毎の情報を提供し、彼らのビジネス拡大を支援する。」
〈更新〉サイバーエージェント・ベンチャーズによる今回の投資は、同社の韓国における投資戦略、すなわち、スマートフォン・ビジネスへの集中を物語っている。海老原氏は、「我々は、スマートフォン・ビジネスの各カテゴリで、トップのプレーヤーに出資することを目指している。シリーズA、B、C のいずれの資金調達フェーズにおいてもだ。さらに、バーティカル領域で、韓国のトップ企業に成りうるシリーズA前のスタートアップにも投資し、彼らの海外進出を支援していきたい。」と語っている。
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