「日本が大好きなんです」500万人以上が使うTodoアプリ、次に狙うは日本市場ーーキヨのシリコンバレー探訪記・Any.Doインタビュー

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キヨのシリコンバレー探訪記は連続起業家の小林清剛氏がシリコンバレーでみつけた「気になる」スタートアップをインタビューする不定期連載です。毎回おひとりずつ、小林氏がみつけたスタートアップのサービス紹介とファウンダーの素顔に迫ります。

2回目となる本稿では、イスラエル出身のTodoアプリ「Any.Do」の創業者兼CEO、Omer Perchik氏にキヨが話を聞いてきました。

2010年にスタートしたAny.Doは、イスラエルとサンフランシスコ両方にオフィスがあり、これまでに2回の資金調達でGenesis Partners、Innovation Endeavors、Blumberg Capital、その他などから合わせて450万ドル(100円換算で4億5000万円)を調達。

2013年5月時点のユーザー数はiOSとAndroid合わせて500万人以上で、ローンチ直後の30日間で50万ユーザーを集めたという注目のモバイルアプリです。

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小林:はじめまして。まず、Any.Doのサービスについて教えて頂けますか?

Omer:Any.Doはユーザーの生産性をあげることを目的としたシンプルなタスク管理アプリから始まりました。ユーザーが全ての物事をタスク化していくことで、物事を系統立てて整理し創造的におこなえるように設計されています。これがフラッグシップアプリの「Any.Do」です。

小林:なるほど、公開直後にすごいスピードでユーザーを獲得したそうですね。

Omer:最近になって新しいカレンダー製品である「Cal」をiOSとAndroidでリリースしまして、ものすごい速さで普及してきています。この製品では、ユーザーが毎日の生活できちんとした予定表を作れるようにすることに焦点を置いたんです。

To-doリスト作成の製品と結びつきをも意識していて、ユーザーが活動できる時間と、本当にしなければならないことに割ける時間を理解できるように作られています。

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さらに2月にはミーティングのアポと進行をより簡単に、かつシンプルに管理することができるHeadsUpという機能を追加しました。

小林:なんだか機能いっぱいですごいですね(笑。

Omer:すごいでしょう(笑。ミーティング時はホワイトボードを写真で撮影、そして動画や音声を記録してそれらをスピーディーにEメールで送ることができ、ToDoもすぐにAny.Doに追加できて便利なんですよ。

小林:使ってみます。ところで今日の本題というか、私が一番興味を持っていることなのですが、イスラエル出身のスタートアップであるAny.doが、San Franciscoから世界で使われるアプリを、どのように創り出したのでしょうか?一番のポイントは?

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Omer:やはりチームではないでしょうか。

もし、強いチームを作りたいなら、エンジニアやデザイナーそしてチーム全ての人がミッションを共有しうまく協働する必要があります。チーム全員が同じミッションを共有して楽しんで仕事に取り組めるような文化を作れば、問題にも一致団結して取り組める接着剤のようなチームになるでしょう。

小林:ほうほう。チームワークを上手く機能させる秘訣って何でしょうね。

Omer:その人が持つ最高の才能を引き出して製品を作り上げるために会社に参画させることができれば、その人はチーム内に自分の領域があると感じるので、積極的に働くことができるようになります。

チームの一人一人が自分のやることに関しては世界レベルだという文化を作り上げることができれば、彼らは世界を実際に変えようとしていると感じるでしょう。だから、文化というものは、適所適材の人材が協力して同じ問題に取り組むチームとして働く上で、一人ひとりに責任があると感じてもらうために重要なんだと私は思っています。

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小林:イスラエルからシリコンバレーにやってきました。さて、私たちの故郷でもある日本はどのようにみられてますか?

Omer:日本は色々側面で世界中でも最も進んでいて、しかし攻め入るには最も難しい文化を持つ国の1つだと思っています。

小林:やはりそうなんですね。ジャパンエントリーはよく難しいという話を聞きます。

Omer:そこに私が魅力を感じているのです。日本は本当に興味深い国です。日本の人は西洋とはまるで考え方が違います、入り込むためには私たちが日本人の心の在り方や、生産性への考え方をもっと明確に十分に理解しないといけないでしょう。

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小林:もし、ジャパンエントリーのチャンスがあれば進出したいですか?

Omer:今すぐにでも訪問したいと思っていますよ(笑。私は日本語にも、日本にも、日本人にも、とても魅力を感じています。あなたたち日本人の考え方が我々と全然違うということがとても気に入っています。日本に行きたい大きな理由の1つには、あなたたちの文化や考え方に刺激を受けられると思っているからです。

小林:このインタビューを読んでいる日本の読者にはAny.Doのジャパンエントリーに興味を持っている人もいるかもしれません。いい機会になればいいですね。

Omer:私は日本に行って日本人と会って色々なことを学ぶのを楽しみにしています。本当に日本が好きで、ナンバー1の場所だと思っています。ぜひ私の妻にも聞いてください(笑。

小林:今日はお時間ありがとうございました。

インタビュワー紹介

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小林 清剛

1981年生まれ。2004年、大学在学中に会社を設立。食料品の輸入事業で大手通販会社・メディア等の販路開拓に成功。2005年、株式会社イン・ザ・カップを設立して代表取締役就任。珈琲豆や器具を販売するコーヒー通販サイトを運営。2009年、株式会社ノボットを設立して代表取締役社長就任。2011年8月ノボットをKDDI子会社の株式会社medibaに売却。2013年12月よりChanoma Inc.を設立し、米国でスタートアップ中。数社のVCやスタートアップのアドバイザーをしている。