音声や表情で操作できる耳装着型のウェアラブルデバイス、広島市立大学が研究


「第12回ビジネスフェア中四­国2014」で『みみスイッチ』が視察された際の様子
「第12回ビジネスフェア中四­国2014」で『みみスイッチ』が視察された際の様子

広島市立大学の谷口和弘氏が、開発中である耳に装着するウェアラブル・コンピュータを公開した。このデバイスは音声、目の動き、顔の筋肉でコンピュータを操作することができる。

デバイスは17gで、GPS、コンパス、ジャイロセンサ、スピーカーとマイクを内蔵している。Bluetoothにも対応しており、手を使わずに簡単にスマホの操作ができるようになる。

2013年に谷口氏の研究が「みみスイッチ」として話題になった。当時の研究ではイヤフォン型で、耳の穴に装着するものであったが、改良が進み、現在は耳にかけるタイプになっている。以下はみみスイッチプロモーションビデオ。



顔の筋肉や内耳をセンサリング

このデバイスで注目されているのは、顔の筋肉と内耳をセンサリングできる点だ。予め、ハンズフリーで操作するコンピューターにいくつかの表情をコマンドとして登録しておくと、ウィンクしただけでコンピューター機器を操作できるようになる。

医療分野での活躍も期待

これにより従来のモバイルデバイスを操作できない、身体的な障がいや麻痺を持つ人々も、簡単に操作できるようになるという。

デバイスには身体データのモニタリングアプリもあり、脈拍、体温、くしゃみなどを検出可能で、医療分野での活躍も期待されている。

広島市立大学によると、モバイルデバイスとの互換性を実現し、来年のクリスマスまでの完成を目指しているという。製品の商用版は、2016年4月に発売する予定だ。

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する