はてなのニュースアプリ「Presso」がリリースされるも、ユーザの関心は今ひとつ

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※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

先週、日本のインターネット会社はてなが、はてなブックマークをベースとした、モバイルニュースアプリをローンチしようとしていると伝えた。「Presso」と名付けられたそのアプリが、木曜日に AppStore からダウンロードできるようになったので試してみることにした。

はてなブックマーク(略して、はてぶ)について詳しくない人のために説明すると、このサービスは2005年にスタートし、以来、Delicious2003年ローンチ)のソーシャルブックマークと同じような機能を、日本市場向けに提供してきた。先週伝えたように、はてなは、ユーザから最も頻繁にブックマークされたメディアを元に、役に立つ「人気エントリー」というポータルを構築しており、今回の新しいアプリは、その価値あるコンテンツをモバイルの世界に持ち込もうとするものだ。

Presso で役に立つのは、利用可能なニュースカテゴリがしっかり分かれていて、カスタマイズ可能な点だろう。例えば、私がモバイルアプリ、ビジネス、カメラや写真技術に興味があるとすれば、それを選ぶだけで自分にあったニュースサービスを作ることができる。政府/経済、マンガ/アニメ [1]、ライフハック、旅行、ブログ/ジャーナルなど、多岐にわたるテーマが用意されている(以下のスクリーンショットを参照)。自分の好きなタグを追加することができ、これはきっと最も役に立つ機能だろう。

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期待通り、はてなの新アプリは、多くのニュースアプリがそうであるように写真にフォーカスしている。Presso で採用している、次のニュース・カテゴリに移動する際の、画面を右や左にスワイプする操作を気に入っているが、ニュース・カテゴリをロードしている間は、その移動が時折遅いように感じた。Instapaper や Pocket などのアプリに見られるように、Presso でも記事ページを最低限リフォーマットする形をとればよいのにと思ったが、そうではなかった。これは間違いだと思う。また、Presso 上でビデオを再生できるようにはしていないため、ビデオカテゴリにおいて機会を損失しているように思う。

面白い機能の一つが、プッシュ通知を4つの時刻から選べるというもので(午前8時、12時、午後6時、午後11時。上のスクリーンショットを参照)、一見、日本のユーザが最もニュースを読む時間帯を意識しているようだ。しかし、Presso はニュース・アプリの分野に、我々がこれまでに見たことが無いようなものは、何ももたらさないだろう。ユーザは記事を読み、その記事をブックマークし、はてぶに登録することで、はてぶに必要なアクティビティをもたらしている。スマートフォン人気が高まることで、同社がこれまでに失ってしまったかもしれない、多くのユーザを取り戻すことはできるだろう。

このような観点から、はてなはユーザの利益ではなく、はてな自身の利益を考えて、このアプリを作ったかのように思える。2〜3年前なら面白いアプリになったかもしれないが、GunosySmartNews など、ここ日本ではスタートアップのニュース・チャレンジャーが活躍する昨今、日本の消費者はもう少し優れた何かを期待するだろう。

筆頭ソーシャル・ブックマーク・サービスだった Delicious が衰退しているにもかかわらず、極めてマニアックな Pinboard を通じて、オンライン・ブックマーキングは復活の兆しを見せているようだ。それは、好調だったころの Delicious のクローンに他ならないが、初期登録費用10ドル、キャッシュ費用年間25ドルを徴収することで、よりニッチな市場にサービスを提供している。

はてながそのようなビジネスモデルを模索するのを注目したいと考えているが、彼らは同じようなモデルは選ばないだろうと思う。それにもかかわらず、はてぶのコアなファンにとっては、Presso は待ち望んでいた贈り物と言えるだろう。


  1. おそらく、マンガに興味のある日本語学習者にとっては、よい情報源だ。 
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