
過去にAppleのプロダクトの開発に携わったデザイナーが、外で新たな革新的なプロダクトを開発することがある。最近Googleが32億ドルで買収したサーモスタット等を開発するハードウェアスタートアップ「Nest」も、元Appleのメンバーによるものだった。
Appleで初期のiPodのデザインに携わっていたNot J.P. Labrosse氏は、いま新たなプロダクト「Stir Kinetic Desk」を開発している。このプロダクトはスマートな机であり、人のワークスタイルに合わせて高さを調節することができる。操作は机上に備えられたタッチスクリーンで行う。
ここ数年、スタンディングで作業することへの関心が高まっている。ずっと椅子に座った状態でデスクワークをするよりも、健康に良いということで、立ちながらデスクワークをする人もいる。
「Stir Kinetic Desk」は自動で高さを調節し、座りっぱなしで作業している人に対して、立ち作業を促す仕組みも備わっている。立ったまま作業していて、そろそろ座りたいと思えば、タッチパネルをダブルタップすれば座り作業に適した高さに戻る。
机の表面には熱センサーが備えられており、机の利用状況を把握し、机の利用者の消費カロリーを計測することもできるようになっている。Bluetooth、Wi-Fiにも対応しており、ランニングの距離や消費カロリーなどを計測するガジェットと交信させると、ランニングをしてから仕事に臨んでいることなどを認識し、自動で座り時間を長めに設定してくれるという。
コンセント差し込み口やUSBも備えられており、これからのワークスタイルを支えてくれる机のあり方になるかもしれない。現在の価格は3900ドルほど。
Stirは最近150万ドルの出資を受けている。この150万ドルを投資した会社には、Vegas Tech Fundというベンチャーキャピタルが含まれているが、彼らは日本発のパーソナルモビリティ「WHILL」の前回投資ラウンドにも参加していた。
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