このところ、世間で話題に上ることの多い3Dプリンタ。といっても、まだまだ一般の家庭には縁遠い製品……、というイメージを持っていないだろうか?
台湾の大手製造ベンダー「新金寶グループ」の傘下であるハードウェア企業「XYZprinting」がこのたび発売した3Dプリンタ「ダヴィンチ1.0」は、69,800円と7万円を切る激安の低価格プリンタだ。この価格は、米3D Systems社のエントリーモデル「Cube」が国内では16万円で販売されていることを考えると激安と言っていい価格設定だ。
気になる性能だが、まず出力できる最大サイズは20×20×20cm。前述したCubeの最大出力サイズは14×14×14cmとなっており、ダヴィンチ1.0で製造できるサイズは、エントリーモデルにしては大きいと言えそうだ。解像度にあたる積層ピッチも0.1~0.4mmと、個人用途としては十分だろう。ただしそのぶん本体サイズも大きくなっており、本体サイズは46.8×51×55.8cmと、卓上冷蔵庫ほどの設置スペースが必要になる。
ランニングコストについても、一般的なプリンタでいう「インク」に相当する「フィラメント」が全12色で1色あたり3,280円。比較対象の「Cube」は全16色ながら1色あたり6,000円することを考えると、色数は少ないもののフィラメントのコストはほぼ半額だ。
なお、同製品ではWindows XP、7、8およびMac OS X 10.7~10.9に対応した3Dビューアソフト「XYZware」を無償配布しており、3Dデータさえあればすぐにでも製造が可能。本体のメニュー表示も日本語対応しており安心だ。Amazon.comおよびビックカメラ、コジマ、ソフマップの一部店舗もしくは通販にて販売中。
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