「スケッチ」といえば、紙等の平面に絵を描くことを想像するのが一般的だろう。ところが、二次元の平面ではなく、三次元の空間上にスケッチをすることができるデバイスの開発が行われている。
それが「Gravity」というデバイスだ。
開発しているのは、英・ロンドンの名門大学院「ロイヤル・カレッジ・オブ・アート」のデザイン・エンジニアの学生グループ。
「Gravity」は専用のデジタルペンとスケッチパッド、ヘッドマウントディスプレイの3点からなる。ペンを使ってスケッチパッドの上に描いたスケッチは、ディスプレイを通じてARとして表示される。ペンでスケッチの向きを変更しながら、描き足していくことで3Dのスケッチを描くことができる。
プロジェクトのWebサイトによれば、この「Gravity」、すでに国内での特許を取得済みだという(英国特許出願第1401974.9)。2014年2月に行われた「ロイヤル・カレッジ・オブ・アート」の展示会では、実際にデモを出展しており実現性は高い。
イメージ動画を見る限りでは、製品開発のための3Dモデリングのような、細かい描写は難しいようにみえる。しかし、思いついたアイデアをその場でスケッチとして立体化し共有できるのは、ミーティングやプレゼンテーションの場で役に立つかもしれない。
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