3Dでオリジナルシャツが注文できるサービス「Original Stitch」が日本上陸——CEOが考える、今後の戦略とは?

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※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

先週、3Dのプレピュー(詳細はこちら)を使って、カスタマイズ・シャツをオンライン注文できるサービス Original Stitch が日本に上陸した。今週、このサービスを提供するサンフランシスコの会社 Bleu Flamme の CEO で創業者の Jin Koh にインタビューする機会を得た。

私は同社のシャツが、実際には日本の工場で製造されているのかどうか、彼に聞きたいと思った。彼は詳細を教えてくれなかったが、たとえ製造コストが高くついても、商品の品質とパッケージの美しさにこだわっていると強調した。お客にいいものを届けるというのなら、確かに品質とパッケージはカギになる。しかしそれでも、価格が抑えられている理由について、彼は説明した。

このシャツは160ドルです。我々は店舗を持っていないので、この価格を実現できるのです。すべてはオンデマンドで提供されるので、在庫、倉庫は必要ありません。したがって、多くのものを省いてお客様に提供ができるというわけです。

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パッケージは大変シャープな見栄えだ(上の写真)。私が一日中パジャマを来て過ごすブロガーでなければ(実際にはそうではないけど)、シャツが入ったパッケージをメール便で受け取っても構わないと思う。

アメリカでは、彼らにとっての大きな競合は、スーツやシャツを販売する IndoChinoBlank Label だ。しかし、日本でのサービスを発表した先週から、Original Stich は各メディアなどに取り上げられ、Koh は自信をみなぎらせているようだ。

彼らは、クローズド・ベータ版のローンチ後、既にこの分野で最大の事業者になっていた。ローカライズにあたっては東京のインスプラウトの協力を得ており、その結果、日本でのサービスの立ち上がり状況には満足している。

Original Stitch には現在12人の社員が居るが、Koh は今後、シャツ以外の分野への進出にも意欲を見せている。

当社のサイトを見てもらえればわかるように、我々はテクノロジーの会社であって、Eコマースの会社ではありません。たまたま、最初のプロダクトがシャツだったというだけです。今後2年間の計画を尋ねられるなら、ウェブサイトで商品を選んでみてほしいと言いたい。商品の写真や購入ボタンを見るのではなく、商品の写真やカスタマイズ依頼ボタンを見てほしい。

(中略)ユーザが何かを作るために時間を費やすと、それを買ってくれる可能性が高まる傾向があります。事実、我々のコンバージョン・レートは、一般的なEコマースサイトの3倍になっています。我々は、初めから製造された商品を売っているのではありあせん。お客がカスタマイズした商品を届けるのです。

彼らは成長のためにデータ・ドリブンな手法を取っていて、できるだけ多くのユーザを取り込み、お金を払ってくれるユーザへと変えている。同社がここからどのように進展していくか、どのようにビジネスを展開していくかを見守りたい。チームラボの代表、猪子寿之氏をフィーチャーした、以下のプロモーション・ビデオをチェックしてほしい。

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