動画フィルターアプリ「VideoShader」を携え、アメリカに乗り込むUX専業スタートアップZEPPELIN(ツェッペリン)

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※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

東京のUIデザイン会社ZEPPELIN(ツェッペリン)は、先月アメリカ・オースティンで開催された SXSW(サウスバイサウスウエスト)に参加したスタートアップの一つだ。同社はこれまで、日本やアジアの大企業に UI/UX 業務を提供してきたが、最近になって自社製品に取り組み始めた。

中でも特筆すべきは iOS アプリの VideoShader だ。このアプリを使えば、ユーザはモバイルで撮影した動画にフォトフィルターを適用できる。興味深いのは、フィルターを選ぶと、そのフィルターが適用されたプレビューがリアルタイムで画面に表示される点だ。この画面に表示されるスライダーを使えば、フィルターの強弱を調整することも可能だ。

私は特に red detector のフィルターが気に入った。下のテスト画面にあるように、スマホ動画を非常に楽しいものにしてくれる。このテスト中、私は他の結果も試そうとして、エフェクトを操作していたことを書き添えておく。

このほかにも、有料オプションにはなるが、motion blur や tilt shift など魅力的なフィルタが数多く用意されている。同社によると、アップグレード版の VideoShader Pro ではユーザはプログラミングしなくても、自分のフィルターが作れるのだそうだ。なお、私自身はこの機能を試していない。

ZEPPELIN は、VideoShader のようなプロジェクトに集まる世界中のユーザを増やすべく、まもなくアメリカへの進出を計画している。同社の CEO兼創業者の鳥越康平氏は、アメリカ進出の背景を次のように語ってくれた。

仮に VideoShader が日本で100万人とか500万人のユーザを獲得できたとしても、それ以上伸ばすのは難しいでしょう。しかし、アメリカで同じ人数にリーチできれば、そこからさらに世界のユーザにリーチするのも難しくないはずです。

まもなく公開される VideoShader の次期版では、より簡素化されたインタフェースを期待できるだろう。同社では、音声補助アプリの「Jarvis(映画「アイアンマン」の人工知能 J.A.R.V.I.S. を彷彿させる)」など、他にもいくつか面白いプロジェクトを手がけているようなので、今後の進展に期待したい。

ZEPPELIN についての詳細は、同社のウェブサイトをチェックするか、下にある鳥越氏による簡単な会社紹介を見てほしい。

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