Instagramから出品するフリマアプリの10sec、サイバーエージェントから約1億6000万円を調達

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Instagramを用いたフリマサービスを米国展開している10secが5月8日、サイバーエージェントを割当先とする第三者割当増資の実施を発表した。払込み日は5月2日で調達金額は約1億6000万円となっている。

10sec代表取締役の正田英之氏によると、同社はこれまでにインキュベイトファンドから資金調達しており、今回はそれ以来2度目の調達となる。

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数秒で出品できるフリマアプリ10sec

10secはInstagramを用いたフリマアプリ。ユーザーがInstagramで商品を撮り、タグを付けてアップするだけで出品することができる。アプリは5月中旬頃、米国でリリース予定とのこと。

「これまでのフリマアプリは、写真を撮って、値段の設定や説明文の入力、配送方法の決定する必要がありました。10secを使えば、10秒以内で簡単に商品を出品することができます」(正田氏)。

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Instagramを用いたフリマアプリ、米国で展開予定

10secに価格設定はない。売り手は値段をつけずに出品し、買い手から希望の購入金額の提示を待つ仕組みになっている。

10secで出品された商品は、webもしくはアプリ内で購入が出来る。商品が売れるとその購入費用は10secに一度支払われる。売り手が商品を出品し、購入者のもとに届くと10日以内に自動で銀行口座に売上が入金される。配送方法については、現状売り手が自由に配送してもらってるとのこと。

「既にInstagram上で、#forsaleというタグを付けて、売買しているユーザーが数多くいます。非公式に売買をしているユーザーたちは、決済や在庫などを自分たちで管理しなくてはいけません。10secを使えば、簡単に出品することができ、決済システムや受注、在庫管理などがサポートされます」(正田氏)。

正田氏によると、既にユーザーがいるInstagramを使用することによって、売り手を囲うことができるという。最初の展開先をアメリカに選んだのも、Instagramのユーザーのうち35%がアメリカ国内のユーザーだからとのことだった。

「今後はInstagramに限らず、他のカメラアプリでも利用できるようにしていく計画です。様々なカメラアプリの売買プラットフォームを目指していきます」(正田氏)。

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「スタートアップ版あした会議」発の案件

今回の出資は、あした会議での優勝がきっかけで決まったという。正田氏によると、あした会議では幾つもの良い出会いに恵まれ、また事業のヒントを幾つももらえて想像以上に実り多かったという。

「いつもの決まったメンバーとのディスカッションだけではなく、外部からの新しい視点を提供してもらえたので、とてもいい機会になったと思います」(正田氏)。

10secはもともと米国法人名で日本法人はInstamallだった。正田氏によると同社はこの度、日本法人名も10secに変更したという。今後は米国に拠点を置き、本格的に米国でサービスを展開するとのこと。

「想像以上にアメリカでの展開は困難の連続ですが、僕のような英語も喋れず実績もない日本人でも世界で戦えるということを証明したいと思います」(正田氏)。

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