書籍口コミサイトの Booklap は今日、講談社とコラボレーションし、人気作家・池井戸潤氏の作品の投稿レビューキャンペーンを開始したと発表した。レビュー対象となる作品は、日本テレビで放映中のドラマ「花咲舞が黙っていない」の原作「不祥事」「銀行総務特命」、TBSで放映中のドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」の原作「ルーズヴェルト・ゲーム」だ。
このキャンペーンは、今日から7月12日の約2ヶ月間にわたって展開され、ユーザは特設ページでこれらの作品に特化した感想を投稿できる。コメント投稿者には、抽選で10名に池井戸作品10セットが当たる。
Booklap は書籍に対する感想をユーザが投稿できる、実名性のコミュニティ・プラットフォームだ。昨年7月には、Incubate Fund、Voyage Ventures、Genuine Startupsから2,000万円を調達している。今回の講談社との提携を受け、最近の Booklap の動向について、サービスを運営する株式会社Prosbeeの共同創業者兼CEO笠井レオ氏に話を聞いてみた。
昨年8月、出版社や著者が自らの作品をプロモーションできる Booklap Ads というサービスを始めました。今回の講談社との取り組みは、このサービスがベースになっています。
実名による作品への感想を Booklap 上に集めることで、作品の販売に貢献できます。出版業界の広告規模は900億円、うち6割が新聞広告と言われていますが、これがインターネット広告に置き換えられていくと考えています。我々はこの部分を取りに行きます。

Booklap では以前、作品の中のフレーズの一部を引用することで、作品へのコメントができる仕様だったが、これでは既に作品を持っている人しか投稿できないため、ユーザの裾野を広げる目的で、今年の2月から自由に感想を投稿できるようにした。これにより、今回の講談社とのコラボレーションのような展開の可能性がさらに広がることになる。
現在、Booklap では電子書籍やモバイル環境との親和性を高めるサービスを開発しており、これらは近い将来、日の目を見ることになるだろう。今後の動きに注目したい。
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