恋人たち2人が使うクローズドSNSアプリ「Pairy(ペアリー)」を運営する、Timers(タイマーズ)社は、新たに家族向けアプリ「Famm」のiOS版をリリースした。
TIMERSは、多くのユーザへのヒアリングを重ねることで、子どもが生まれるとコミュニケーションの仕方が変化するということを把握していた。そこで子育て夫婦に向けたアプリを開発し、彼らのニーズに答えることを目的に、「Famm」を生み出した。


「Famm」は、子供の写真を簡単に共有・整理できる子育て家族向けアプリ。子どもの写真をアップロードしていくことで自動で写真が整理され、毎月の成長記録がコラージュで出来上がる。その他にも以下のような機能を備えている。
- 写真を日付・月毎に自動整理する機能
- 撮影時の子供の年齢を表示するアルバム機能
- 便利なスタンプが無料で使い放題のチャット(メッセージング)機能
- チャット時に送った写真が自動でアルバムに登録される機能
- 誕生日・記念日などのリマインド機能
- 写真のバックアップ機能
- 親戚への写真共有
子育て中の夫婦は数え切れないほどの子どもの写真を撮影する。中にはこうした写真をiPhoneのアルバム機能で管理し、ソーシャルメディア上に投稿、必要であれば加工も行うユーザもいるが、TIMERSはこうした行動をするユーザはマス層ではないと考えている。TIMERS代表の高橋才将氏はこう語る。
高橋氏「写真はかなりの枚数があり、それをパートナーには共有する。本当は加工したいし整理したいと考えている夫婦は多い。ですが、膨大な量に昇るため、なかなか十分な対応ができない。そこで写真の自動整理機能など、夫婦の負担を下げてあげるアプリを開発しました。」


TIMERSはこうしたユーザのニーズに応えるために、写真のアップロード速度にこだわり、自動で写真の整理、コラージュ作成が行われるようにするなど、ストレスがなく、負担の少ない状態で写真が整理できる環境を提供することにこだわっている。
高橋氏「フォトブックなど、オフラインとの連携についても考えています。フォトブックは写真をユーザが選ぶ作業に負担を感じています。いかに写真を整理してためておくことができるかが、重要になる。Fammではユーザがすぐに使えるように整理して写真をためておくことで、フォトブックの作成等においてもユーザの負担を減らすことができると考えています。」
子どもの成長を記録して残したいというニーズはどの国にもあるものだとTIMERSは考えており、Fammはリリース当初から日本語の他、スペイン、英語、中国、韓国と、計5ヶ国語に対応する。さらに、App Storeも25ヶ国語に対応することで、世界での展開も同時に狙う。
フォトブックなど、オフラインとの連携も図っていくが、TIMERSは有料でもユーザが使いたいと思うアプリにしていくことで、プレミアム会員制度による月額課金をマネタイズの軸にすえようと考えている。これは世界で展開することを考えても相性がよいマネタイズ手段と言える。
FammはまずiOSアプリだけでスタートし、Android版は近日中にリリース予定だ。日本だけでも今年の12月までに20〜30万ほどのユーザ数の獲得を見込んでいる。
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