高齢者の自立した生活をサポートするロボットシステム「GiraffPlus」

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GiraffPlus
高齢者の自宅での自立した生活を目的として、テレプレゼンス・ロボットおよび各種センサーを統合したシステムが、EUの支援を受け、開発・テストされている。「GiraffPlus」というプロジェクトだ。

「テレプレゼンス」というのは、高解像度の映像と高品質な音声で、臨場感にあふれたコミュニケーションをとることができる、高度なテレビ会議のようなものである。

GiraffPlusは、このテレプレゼンス機能を持った非自立型のロボットGiraffおよび自宅内のさまざまな場所に設置するセンサー群からなるシステムだ。

ロボット「Giraff」は頭部にモニターを備え、車輪がついていて家の中を移動することができる。
GiraffPlus
このGiraffを通じて家族や介護者は映像と音声でのコミュニケーションをとり、自宅にいる高齢者のいろいろな手助けをすることができる。

また、家庭内に設置されるセンサー群は、利用者の血圧や血糖値を測定してモニターしたり、ドアや窓にとりつけて移動や転倒を感知することができる。家族や介護者は、何か異常があるといち早く知ることができるしくみだ。

GiraffPlus

このGiraffPlusはEUによって支援され開発されているプロジェクトで、イタリア、スペイン、スウェーデンの家庭などですでに数件が実験的に導入されている。2014年内には合計15件を導入予定で、利用者のフィードバックを受け開発を進めるという。

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