ビッグデータで人材採用を変えるハッチがCAVとANRIから7,500万円を調達、新基盤「Talentio」をローンチ

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※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

東京を拠点とするハッチは、機械学習とビッグデータ解析を使って、企業の人材採用を効率化するプラットフォームを開発しているスタートアップだ。同社は今日、シードラウンドでサイバーエージェント・ベンチャーズ(CAV)ANRIの2社から、総額7,500万円の資金を調達したと発表した。この調達を受けて、同社は人材採用プラットフォーム「Talentio(タレンティオ)」シリーズの開発とマーケティングを加速させる。

ハッチは、大手インターネット企業のアメリカ法人の立ち上げに関わった二宮明仁氏(CEO)、定平一郎氏(COO兼CFO)、衣笠氏(CTO)らが昨年8月に共同創業したスタートアップだ。彼らはビッグデータを使い、人の動きを分析してビジネスにすることに興味があったので、当初 EdTech 分野のソリューションを開発しようと考えていた。ただ、EdTech は将来性は大きいものの、ビジネスになるまでに時間を要すると判断、目前の課題を解決する観点から、人材採用の分野に商機を見出し、半年近くにわたって、ステルスでこのプラットフォームを開発してきた。

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ハッチ経営陣の3人。
左から:二宮明仁氏(CEO)、定平一郎氏(COO兼CFO)、衣笠嘉展氏(CTO)

人材採用をグロースハックする

ハッチが提供する人材プラットフォーム Talentio が解決しようとする課題は、大きく2つに集約できるだろう。

企業においては、人材採用のプロセスは依然としてアナログな手段に依存していることが多い。典型的には、応募者のデータが手入力された Excel ファイルが共有され、どの社員が面談したか、前職は何をしていたかなどの情報が、セマンテックに整理されているケースは少ない。

他方、求職者にとっても、自分が現在仕事をしている、もしくは、目指している業界で、どのようなスキルを持っている人が採用されているのか、給料の相場がどれくらいかなどの情報を可視化された形で入手することは難しかった。

ハッチが開発しているのは、人材採用と求職活動をグロース・ハッキングするためのダッシュボードと言ってもいいだろう。創業者の3人がソーシャルゲームの世界で培ったノウハウを、実社会のニーズにうまく転用した結果だ。その具体的なイメージは彼らのビジネスの根幹に関わるということで、残念ながら詳細を本稿で紹介することはできないのだが、近日、Talentio をお披露目する Secret Release Party が開催されるので、、関心を持たれた読者におかれては、そちらに足を延ばしてみることをお勧めしたい。

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既存業者を味方につけ、海外展開も視野に

大手の採用エージェンシーによるサービス、スタートアップが提供する人材採用プラットフォームなど、人材採用を考える企業にとっては多くの選択肢がある。これら複数の方法を組み合わせることで、なんとか未来を託せる優秀な人材を獲得したいというのが、企業に共通する願いだろう。

ハッチは、この分野のエージェンシーや他社プラットフォームをライバル視はしていないようだ。詳細が公開されていないため、ここは筆者の推論の域を出ないが、例えば、金融のアグリゲーション・サービスで、複数の銀行オンラインシステムをウェブスクレイピングするように、Talentio でも将来的に複数のプラットフォームとのオンライン連携が可能になるのではないか、と考えられる。こうすることで、複数の人材採用ルートからの情報を一元的に単一のインタフェースで管理でき、ひいては、どの採用エージェンシーがどのような人材の獲得に長けているかを、定量的にレーダーチャートで表示する、というようなことも可能になる。

この分野にはシリコンバレー発で Jobvite という先行事例が存在するが、ハッチではアジアを中心とする海外展開も視野に入れているようだ。まずは日本市場で採用ニーズを持つ企業を取り込みつつ、求職ニーズを持つユーザの獲得に専念、そこで得られた実績をもとに、台湾や韓国への市場進出を検討したいとしている。

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