日本のウエアラブルの最近の状況は、Google Glass とは対照的だ。この「JINS MEME(ジンズミーム)」は役に立つ情報を求めて身の回りをスキャンするのではなく、目や目のまわりからの情報を集めて、自分を見直そうというものだ。まばたき、まばたきの感覚、視点の移動方向などをモニタする。このメガネデバイスは来春発売される予定で、API は今秋には公開される見込みだ。JINS によるこのコンセプトの説明については、上のプロモーション・ビデオをチェックするとよういだろう。[1] 更新:JINS はこの YouTube ビデオを突然非公開にしたようである。
収集されたデータはユーザが持っているスマートフォンのアプリに同期し、ユーザはこのアプリを使って、いつでも重要な情報を見直すことができる。以下は、このシステムのバリュー・ポジションをまとめた、JINS MEME の商品紹介ページからの引用だ。
目の動きの変化をもとに、JINS MEME は、人々が自分では気付きにくい精神的/肉体的疲労度を判断することができます。人の疲労からの回復スピードは、一定のしきい値を超えると、劇的に落ちてしまいます。JINS MEME はその状態になってしまう前に疲労を検出し警告します。疲労が蓄積するのを防ぎ、より効率よく仕事できるようにするための、新しいマネージメント・ツールです。
このデバイスには、眼球センサー(眼電位センサー)に加えて、3方向の加速度センサーとジャイロセンサーが備わっている。したがって、動いていたりエクササイズしたりしているときも、JINS MEME はどの程度のカロリーを消費しているかや、身体のスピードや姿勢をモニタすることができる。
JINS MEME は、クラッシックな「ウエリントン」「ハーフリム」「サングラス」の3種が発売される予定だ。スタイリッシュさからもたらされるメリットが大きく、着用した人を決してテクノロジーで武装したサイボーグのようには見せないのが特長だ。
このプロダクトに関連する話として、セカイカメラの開発者の作った Telepathy という特筆すべきメガネデバイスがある。Google Glass に関して言えば、最新の APK ファイルのコードに含まれる内容から、日本語コマンドにまもなく対応することが明らかになった。したがって、そう遠くない将来、ここ日本ではユーザの眼球を巡る戦いが起きることが予想される。[2]

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