先週、北京で開催された Global Mobile Internet Conference(GMIC)で、Leap Motion の共同創業者でCEOの Michael Buckwald にインタビューする機会を得た。多くの読者が知るように、Leap Motion はジェスチャーを使ったモーション・コントローラで、そのセンサー上の空間でジェスチャーすることで、ユーザはコンピュータと対話ができる。
2011年のローンチ以降、同社は数回のラウンドを通じて、総額4,400万ドルを資金調達している。ここ日本では、カディンチェや Cinemacraft のようなスタートアップが、Leap Motion を使って新しい方法に既に取り組み始めている。
Buckwald は、Leap Motion のプロダクトへの注文の約50%がアメリカからで、日本・中国・韓国からも多くの予約注文が入っていると説明してくれた。彼が GMIC に参加していた大きな理由の一つは、中国での信頼できる流通チャネルを確立することだ。
それぞれの国に合わせて、異なる市場アプローチを取っています。日本では、ソフトバンクやヨドバシカメラなどと提携し、彼らが想定顧客によりうまくリーチするよう、流通チャネルを築いていくことを期待しています。韓国にも数社のパートナーがいますが、日本でやっているよりも、よりダイレクトなアプローチ手法を取っています。中国では、今のところ明確な形でのパートナーシップはどの企業との間にも存在しませんが、我々のプロダクトを露出させる方法を見つけることが重要だと考えています。
Leap Motion の SDK を使ったアプリの開発をサードパーティー・デベロッパに促すべく、同社はデベロッパがアプリを公開できる AirSpace というアプリマーケットを開設している。Buckwald によれば、このアプリマーケットには現在約200のアプリが公開されており、その約50%は有料アプリで、ダウンロード上位にはゲームアプリが多くランクインしている。
同社はサンフランシスコで LEAP.AXLR8R というインキュベーション・プログラムを立ち上げており(言うまでもなく、中国・深圳の HAXLR8R との協業による)、ここではスタートアップ数社が Leap Motion を使ったアプリの開発に勤しんでいる。このプログラムから生まれる最初のクラスが、数ヶ月後には卒業する見込みだ。
世界中の都市では、同社のデベロッパ・コミュニティによって、多くの非公式のミートアップが開催されている。Buckwald はこのような活動が、Leap Motion デバイスを取り巻くユーザ/デベロッパのエコシステムの確立に一役買うことを期待している。
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