楽譜が読めなくてもピアノが演奏できる?「PiaScore」のプラスアドが本格的ピアノアプリをリリース

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Piano-Plusadd 2

電子楽譜ビューア「PiaScore」を開発するプラスアド株式会社が、本日新たにiOSアプリ「ピアノ by plusadd」をリリースした。代表の小池宏幸氏が掲げる「音楽とテクノロジーの接点で、世の中をもっと創造的で豊かなものする」というビジョンがまた一つ形になった。同社のiOSアプリは「piaScore」が75万ダウンロード、「楽器チューナー」が110万ダウンロードを記録している。(2014年5月時点)

ピアノは、iPhoneやiPadでも両手を使ってしっかり弾ける本格的なピアノアプリ。画面が小さなモバイルデバイスでも、複雑なメロディを簡単に奏でられるコードボタンを採用することで操作を容易にしている。また、高品質なグランドピアノのほか、フルートや教会オルガン、エレクトリックギターといった全18種類の音色が搭載されている。

モバイル上でピアノ演奏を可能にするアプリは既に数多く出回っているが、プラスアドのピアノの特徴は前述の「コードボタン」という仕組みだ。これによって、両方の指一本ずつを使って伴奏と共に曲を奏でられる。伴奏はあらかじめ設定することで、ボタンのワンタップで機能するのだという。例えば、「C」に設定するとCメジャーコード(ド・ミ・ソ)の和音が鳴る。今後は、和音を同時に鳴らすだけでなく、ド→ミ→ソといったリズムパターンなどの設定もできるようにしていく。

「コードボタンという形にしたのは、piaScoreを開発する中で「楽譜の読み方がわからないし、大変」という声をいただいたことがきっかけです。楽譜が読めなくても音楽が奏でられれば、楽器演奏を楽しめる人の数がいっきに増えます。実際、ギターなどの楽器では、楽譜を見て弾くのではなく、仲間から教わった“弦の押さえ方”で覚えるという方も多く、これにヒントを得ました」

アプリの基本利用は無料だが、300円で「完全アップグレード」することで追加機能が楽しめる。保存できるコードセットの数が無制限になり、全18種類の音色が利用できるようになる。今後は、コードボタンのセットやメロディー楽譜を購入できる機能などを搭載していく予定。定期的に新曲の楽譜を届けることでユーザーのモチベーションを向上させ、継続利用を促す狙いだ。

「教育の現場でも活用してもらいたいと思っています。iPhoneやiPadをプロジェクターにつなげれば、例えば先生がアプリを使って演奏している様子を子ども達が見ることで、楽器演奏を学ぶことができます」

今回のピアノアプリのリリースを皮切りに、今後もギターや他の楽器のアプリも展開していきたいと話すプラスアド代表の小池氏。「ピアノ by plusadd」は、年内に世界累計で100万ダウンロードを目指す。Android版については、ニーズを見て対応を検討していくという。

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