「合議制で決まるものにいいものはない」:MAU率75%のニュース閲覧アプリ「SmartNews」が「W杯特集」を追加

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Smartnews-Nakaji-TomitaSmartNewsの冨田さん(左)と中路さん(右)

今年2月時点で300万ダウンロードを突破したことを発表した、ニュース閲覧アプリ「SmartNews(スマートニュース)」。先日、そんなスマートニュースさんの渋谷のオフィスにお邪魔してきました。

お会いしたのは、マーケティング担当の冨田憲ニさんと、エンジニアの中路紘平さん。サービスのコンセプト、MAU率75%を誇る理由、少数精鋭のチームについて伺ってきました。

前身のクロウズネストがあってこそ、のスマートニュース

スマートニュースは、SNS全体で話題になっている情報をピックアップして紹介してくれます。膨大な情報量にお腹いっぱいになることなく、「世の中の話題に簡単にキャッチアップできる」がコンセプト。

現在のスマートニュースの前身は、今も継続して運営されている「Crowsnest(クロウズネスト)」というサービスでした。クロウズネストもスマートニュースも、SNS上の人気コンテンツの可視化に取り組んでいる点は共通しています。

でも、2つが大きく異なるのは、クロウズネストがユーザーごとにカスタマイズした情報を提供するのに対して、スマートニュースはSNS全体の人気情報を集めてくること。

「今の形のスマートニュースがあるのは、クロウズネストがあるからだと言えます。自分に合った情報のキュレーションは面白いんですが、運営していくことで、人はニュースに出会いや発見を求めていることが分かりました。カスタマイズで生まれる心地良さ以上に、ユーザーは新しい気づきを求めていたんです」(冨田)

どちらのサービスにも解決している課題が確実にあると冨田さん。でも、サービスをスケールさせるという意味では、スマートニュースにピボットしたことが吉と出ました。

MAU率75%、ユーザーを虜にする3つの特徴

実際、同社が大切にするアクティブ率においても、MAU率が75%、DAU率も38%と毎日使うユーザーが全体の約4割を占めます。インストールしたユーザーに対して、高い中毒性を発揮しているのです。

ニュースアプリが巷にひしめく中、スマートニュースの売りはズバリなんなのでしょうか。エンジニアの中路さんは、大きく3つのポイントがあると話します。

「まず、アプリの使い勝手です。ページめくり、レイアウトなど、手に持てる新聞に近いデザインを再現しています。

また、文字がたくさん並んでも、見やすいように工夫しています。具体的には、形態素解析を使って名詞や動詞を判定し、言葉の途中などおかしなところで改行されないようにしているんです。もう一つは、コンテンツの選び方です」(中路)

中路さんが言うコンテンツの選び方というのは、ソーシャルメディア上で盛り上がっている記事を幅広いカテゴリにまたいで配信すること。そのために、「類似判定」と呼ばれる技術を活用。

例えば、今年ももうすぐAKB総選挙の開催時期。その間、エンタメのカテゴリーが、AKB48一色に染まることなくバランス良く保たれるよう、機械的にニュースを厳選しています。

4媒体が配信元の専用チャンネル「W杯特集」を追加

SmartNews-appタイムリーで良質なコンテンツの提供に貢献しているのが、2013年の5月30日に開始した「チャンネルプラス」。一見するとApp Storeのように見えるストアには、「サイゾー」、「ギズモード」、「VOGUE/GQ」など、バラエティに富んだ配信元が並びます。ユーザーは、その中から興味があるチャンネルをピンポイントで追加することができます。

チャンネルをリリースした約5ヶ月後には、購読者数が200万人を突破。この度、そんなラインナップに新たに加わったのが、6月12日よりブラジルで開催される「2014 FIFA ワールドカップ」関連ニュースを期間限定で配信するサッカー専門チャンネル「W杯特集」です。

「ゲキサカ」、「Number Web」、「写真で見る2014W杯ブラジル大会」(共同通信デジタル)、「日本経済新聞ブラジルW杯特集」の4媒体が、サッカーファンをうならせる写真や詳細記事、速報や試合結果などを配信していきます。

合議制で決まるものにいいものはない

緑が一面に広がる大きな窓ガラスが印象的なスマートニュースのオフィスで働くのは、エンジニアが半数を占める13名のメンバー。「ファースト20が文化を創る」と言われるように、カルチャーフィットを重視した厳選採用を徹底しています。

足し算ではなく引き算を心がけて作られるスマートニュース。新しい機能を実装するかどうかの判断は、どこまでも「主観」で行う。「合議制で決まるものにいいものはないから」、と同社のCEOである浜本階生さんは言います。

毎日顔を見ながら働く少数精鋭のチームには、サービスのビジョンが当たり前のように浸透し、メンバーの主観に任せることが最良の判断につながる。

そんなスマートニュースは、これから何を目指すのでしょうか。

「現在のスマートニュースのユーザーは、7割が男性で、20代〜30代の男性が一番よく使ってくれています。特に、通勤時間や昼休み、帰宅時間などに使われています。

ユーザーの可処分時間を争うという意味では、最大のライバルはゲームだと思っています。スマートニュースで有意義な時間が過ごせたと思ってもらえるサービスにしていきたいですね」(冨田)