デジタル製造スタートアップのカブクが世界進出に向けてCAV、フジスタートアップらから約2億円の資金調達

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rinkak

デジタル製造スタートアップのカブクは、株式会社サイバーエージェント・ベンチャーズをリードとし、ニッセイ・キャピタル、フジスタートアップファンドを引受先とする総額約2億円の第三者割当増資を実施した。

カブクは2013年1月に創業、同年6月には個人投資家を引受先とする第三者割当増資を行い、総額2,000万円の資金調達を実施していた

デジタル製造のサービス、ソリューションを提供

カブクは3Dプリント技術を使ったものづくりマーケットプレイス「rinkak(リンカク)」の運営と、企業向けにデジタル製造ソリューションを提供している。ユーザは「rinkak(リンカク)」に 3D データをアップロードするだけで高性能な製造設備でプロダクトを製造・販売が可能だ。

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「rinkak(リンカク)」の運営を中心に、3Dプリントできる3D地図サービス「rinkakでこぼこ地図」、顔写真だけでフィギュアがつくれるサービス 「rinkak 3Dコラージュ」といった3Dプリント関連サービスの提供も行っている。

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加えて、3Dプリンタを使ったオリジナルアクセサリーブランドの立ち上げの他、自分オリジナルの銅像(3Dデータ)が作成できるサービス「オアシス 銅像ファクトリー」なども手がけるなど、様々な活動を実施している。

ユニークな「モノづくり」チーム

カブクという社名は、歌舞伎の「傾く」から来ている。ものづくりの民主化をテーマに掲げているスタートアップだ。

そのメンバーの構成もユニークで、代表の稲田 雅彦氏は、東京大学にて人工知能の研究に従事した後、博報堂にて新規事業開発に携わり、カンヌライオンズをはじめ多数の受賞歴がある。CTOはAndroidアプリ「Simeji」を開発であり、その他にもデザインアワードであるRedDotを受賞した経歴を持つデザイナーも所属している。

エレクトロニクス、メカトロニクス、IT、プロダクトデザイン、エンターテイメントなど、様々なバックボーンが揃っているため、カブクのチームは次々と色々な新しいことに取り組んでいると言えるだろう。

カブクは今回の調達資金により開発体制を強化し、サービス・機能の強化やグローバル化を進め、スマホ対応やシステムの改善等を進めていく方針だ。

カブクは、誰でもアプリをアップロードするだけで物品の販売が可能となっているスマートフォンの状況を例に出し、ものづくりにおいても同様に、rinkak に 3D データをアップロードするだけで、誰もが簡単にプロダクトを製造・販売・発送できる世界の実現を目指していく、とコメントしている。

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