aCommerceが東南アジア最大規模となるシリーズA1070万米ドルの資金を調達

by Tech in Asia Tech in Asia on 2014.7.7

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タイを拠点とするeコマースサービスプロバイダーのaCommerceは、1070万米ドル規模のシリーズAベンチャーキャピタルラウンドを終えたことを発表(※編集部注:翻訳元の記事の初出は6月9日)した。

このラウンドはaCommerce設立時からの投資家Ardent Capitalによってまとめられ、バンコク拠点のInspire Venturesがリードインベスターとなり、NTT Docomo、Sumitomo Corporation Equity Asia Limited、Sinar Mas Indonesia、Asia Pacific Digital、CyberAgent Ventures、JL Capital、その他戦略的エンジェル投資家および主要経営陣が参加した。

aCommerceの設立者兼リージョナルCEOのPaul Srivorakul氏は、この投資はタイ拠点のベンチャーとしては最大のシリーズAラウンドであり、現在の東南アジアの中でも最大級だと述べている。記憶にある大きなシリーズAラウンドと言えば、1000万米ドル超を調達したと報じられているGrabTaxiだろう。

Srivorakul氏はこの新しい資金をeコマース分野の人員の強化や、注文管理や倉庫、発送管理システムへの投資に使うことを計画している。

Sumitomo Corporation Equity AsiaのバイスプレジデントJosephine Chan氏は投資した理由について次のように説明している。

「aCommerceはeコマースの物流とバックエンドのフルフィルメントの主要な問題点を解決して、東南アジア全体のeコマース市場における成長の加速に貢献しています」

2013年6月に設立されたaCommerceは、タイ、シンガポール、インドネシア、フィリピンの4つのオフィスに250人のスタッフを抱えている。次のターゲットはマレーシア、ベトナムだ。Srivorakul氏は次のように語った。

「タイとインドネシアは成長著しく、最も大きくて成熟した市場です。私たちはちょうど2月にシンガポールでビジネスを開始し、それがHPとのような地域的なパートナーシップや売上を支援してきました。フィリピンでのビジネスも開始し、現在は、いくつか主要な小売店との取引に向けて取り組んでいます」

証明されたビジネスモデル

数週間前にAlibabaはaCommerceの最大の競合であるSingPostに2億4900万米ドルを出資した。同社はシンガポールの郵便事業体で、SP eCommerceという部門を運営している。Srivorakul氏は、この出資は彼のビジネスモデルを証明したことになると話す。

「このニュースは(中略)東南アジアでeコマースを始めようとしているローカル、地方、グローバルを問わず全ての企業に焦りをもたらすと思います。これは2012年のRocket Internetによる投資に似ています。このニュースによって、TranscosmosやAmazon、ebay、JD.com、Rakuten、Lazada、Tencent、iBuy、そしてできればAlibabaといったプレイヤーと戦略的パートナーシップを結べる可能性が出てきたことになります。弊社のクライアントであるSingPostとはOmigoのような小売サイトを立ち上げることで競合しないようにもしています」

Srivorakul氏は、AlibabaのSignPostへの投資は、東南アジアで同様のパートナーシップを模索する他の大手グローバルeコマースプレイヤーたちを刺激するだろうと考えている。

「Alibabaは、中国の多くの競合するeコマースロジスティクスやテック企業への投資をおこない、TmallやTaobaoの強化に務めることで知られています。SingPostの取引がシンガポール以外の東南アジアに影響をもたらすとは考えていません。私たちはSingPostがあまり強くないフィリピン、タイ、インドネシアなど東南アジア市場にフォーカスています。SingPostは常に私たちよりも多くの資金を持っているので(時価総額30億米ドル)、彼らがより多くの資金を調達しても私たちにとってはあまり変わりありません。実行力が全てで、私たちはやる気や経験、技術、地元チームがあり、幸先の良いスタートを切っている点で有利になっていると思います」

aCommerceは現時点で会社の評価額を開示することはなかったが、Ardent CapitalがシリーズA以降、依然として大株主であると正式に発表した。また、SingPost以外の他の競合としては、最近シリーズAラウンドで資金調達したシンガポール拠点のAnchantoが挙げられる。同社は取引規模を明らかにしていない。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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