B Dash Venturesが60億円の新ファンドを設立 #bdash

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watanabe

本稿は、B Dash Camp 2014 Summer in Fukuokaの取材の一部。

7月17日から福岡市で開催されている招待制イベント「B Dash Camp 2014 Summer in Fukuoka」の前夜祭で、主催となるB Dash Ventures(以下、BDV)代表取締役の渡辺洋行氏に、準備中と噂のあった2号ファンドの計画について教えてもらうことができた。

同氏によると、計画中のファンドサイズは60億円で、年内クローズに向けて半分程度まで調達が完了しているとのこと。

なお、2011年9月に発表された1号ファンド「B Dash Fund1号投資事業有限責任組合」の規模は20億円。主要LP(リミテッドパートナー)としてNTT インベストメント・パートナーズ(現社名はドコモ・イノベーションベンチャーズ)、グリー、セプテーニ、BIGLOBE、三菱UFJキャピタルなどが並ぶ。

投資先としてはモバイルゲームのgumiやニュースキュレーション技術のGunosy、眼鏡ECのOh My Glassesなどがあり、昨年8月には投資先のスケールアウトがKDDI系列のmedibaに子会社化された話題をお伝えしている。

以下、渡辺氏に聞いた新設ファンドの概要。(質問はすべて筆者、敬称略)

前回ファンドに比べて3倍近くの規模になります。LPもやはり同様の方々なのでしょうか

渡辺:特定の名前はまだ公開できませんが、ファーストクローズではインターネット系事業会社や経営者にご参加頂いています。これから年末にかけては機関投資家等を中心にご参加頂くことになっております。

BDVの投資先は非公開のものから数億円規模で出資していると言われるgumiやGunosyといった成長過程の企業まで幅広い印象があります。まずステージについて、どのようなフォーカスをお持ちですか

渡辺:1号ファンドではシード、アーリー、レイターが中心でしたが、2号ファンドではミドルも対象としています。特に最近はミドルからレイターの資金調達ニーズが高いのでそれらについては数億円規模での出資をおこないます。もちろん、シード、アーリーでの数百万円から数千万円前半の出資も1号ファンド以上に力を入れる予定です。

イグジットした投資先のスケールアウトや、先日iPOしたフリークアウトのようなアドテク、それにやはり今年IPOを予定しているgumiのようなゲーム関連など、何か狙いを定めているテーマはあるのでしょうか

渡辺:アドテク、ゲーム、ECに加え、Gunosyやiemoに代表されるスマホのメディアに注目していますね。また、今後はスマホを使った既存ビジネスのディスラプトが加速するのは確実で、その観点でのサービスにはあらゆる領域で出資をおこなう予定です。

ありがとうございました

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