500万米ドルの資金を調達した「コンドーム界のXiaomi」まで誕生しちゃう中国スタートアップ事情

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スタートアップが過去に成功した例を自らになぞり、それをニックネームとすることを好むのは世の東西を問わずみられることである。アメリカを例にとってみても、「~のUber」、「~のFacebook」と名乗るケースがある。中国においてはスマートフォン製造メーカーとして知られるXiaomi(小米)が国内で最大の注目を集めるハイテク企業であり、スタートアップが自らを「~業界のXiaomi」と称するという現象が起きてきている。

こうしたニックネームは多くの場合、単なるあやかりキャッチフレーズで意味のないものであるが、コンドームのインターネット通販会社のDaxiangに関して言えば、こう自らを称するのもあながち誇張とは言い切れない。中国のハイテクニュースを扱うブログ36krによれば、同社はシリーズA資金調達ラウンドで500万米ドルを獲得したという。

Xiaomiの元社員Liu Kenan氏が立ち上げたDaxiang(『大象』と訳される)は、0.002mm厚のコンドームを7個入りで1箱59元(およそ8米ドル)で販売している。中国の地元のお店で売られているコンドームより僅かに高い値段だが、会社はこのコンドームは顧客が何をいつ望んでいるのか、という要求に応える点で差別化できると考えている。これがXiaomi精神が影響を与えている部分だ。

Xiaomiのように、1つの製品においてDaxiangは付加的に製品を改良していこうとしている。Xiaomiの場合、週単位でのROMの改良を実施している。コンドームの場合は快適さの改良だ。会社は顧客の意見を取り入れた(0.05mm長くした)コンドームのバージョン2.0を翌月発売する。それには0.01mm厚の改良も加えられているという。

そして装着に関してだが、Daxiangによると、コンドームは包装を取るのも含めて片手で装着可能で、正しく装着されていれば、調整したり裏表になっていないか確かめる必要がないという。

「手にとってつけるまでの時間を半分にすることができます。・・・また気持ちが冷めたりすることは決してありません。・・・パートナーを喜ばせることに集中できます」とサイトの広告には書いてあるのだ。

DaxiangとXiaomiの明らかに類似した点は、マーケティングとブランディング戦略だ。

両企業は従来の広告手法を避けており、独占的にソーシャルメディアで旋風を巻き起こす手法を好んでいる。どちらも商品を小売店には販売していない(Xiaomiは電話会社と提携する予定ではあるが)。

Xiaomiはかわいいウサギの人形をつけた普通の金属板を大々的に宣伝しているように、Daxiangはコンドームを同社キャラクターの象のロゴを前面につけた明るい緑色の化粧箱(婚約指輪の箱を思わせる・・・いやそんなことはない)に入れて出荷する。Evernoteは眉毛をつり上げて多少驚くかもしれない。

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同社はさらに、事実上競争している他の街角ストアよりも効率的に商品を配達できるとしている。現在45分以下でユーザのもとにコンドームを届けることを目指すため、北京の特定の場所で秘密の実験をおこなっている。この実験の結果はわからないが、Daxiangは顧客サービスと業務の手はずを整えるために資金を使うつもりだとしている。

Liu氏はさらに、同社では別の製品に取り掛かっていると36krに述べている。詳しいことはそれ以上わからないが、同氏によるとセックス関連の商品ではないそうだ。

Daxiangと14名のスタッフチームは密かに新しいeコマースを開発しているのだろうか?もしくは、この起業家は単にXiaomiのハイプや目新しさのアピールに乗じているだけなのだろうか?確かなことを言うことは難しい。約4ヶ月の間に500万米ドル手に入れたことは嘲笑われるようなことではないが、Liu氏は誰が同社に投資したのか正体を未だ明かしておらず、それが投資の信用性を損ねている。

いずれにせよ、Daxiangが成長中のマンモスであるか、象サイズのひばりであるか、私たちは見守っていくべきだろう。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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