#ICTSpring 2014 Day 1: ルクセンブルクで日本の新進気鋭スタートアップ12社がピッチ

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今年もルクセンブルクで ICT Spring が始まった。ドイツ・フランス・ベルギーに囲まれたこの小国に足を運ぶのは昨年に続き二度目だが、筆者は前日までパリの Japan Expo を見に行っていたので、イベント開催の前日夜、パリから特急列車の TGV で現地入りした。

<関連記事> ルクセンブルクのスタートアップ・シーンは今—名だたるテック企業の世界展開が、ヨーロッパの小国から始まる理由

基本的にはヨーロッパのスタートアップが多く集まるイベントだが、数年前からは日本や韓国のスタートアップがヨーロッパ向けの市場展開をする機会として招聘されている。イベントの1日目、会場となったルクセンブルク市内のカンファレンスセンターには、日本から参加したスタートアップ12社の姿があった。

メイン会場のオーディトリウムでは、日経BPイノベーションICT研究所の菊池隆裕氏による、日本のスタートアップ・シーンの最新動向についてのプレゼンテーションの後、スタートアップ12社がピッチに凌ぎを削った。

例によって、彼らの雄姿をビデオで収録したので紹介したい。彼らのヨーロッパ市場でのビジネスの成功を、遠く日本から祈ってほしい。

Beatrobo

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アメリカの Linkin Park、日本の TM Network との提携と、着実に音楽界のトップ・アーティストとタグを組んでビジネスを前進させている Beatrobo だ。代表の浅枝大志氏はこれまでにフィンランドのスタートアップ・カンファレンス Slush や、アイルランドのスタートアップ・カンファレンス Web Summit Dublin などでも登壇しており、今後はヨーロッパへの展開にもアクセルを踏むようだ。

なお、浅枝氏はこのピッチ・セッション全体の MC も務めた。

ビズリーチ

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BIZREACH や LUXA で知られるビズリーチにとって、代表の南壮一郎氏がカナダで生まれ育ったということも影響して、ビジネスの海外展開はごく自然な流れである。ただ、転職サイトやラグジュアリーECで有名な同社が「なぜ学習アプリ?」というのは、筆者の率直な疑問だ。機会があれば、その背景について話を聞いてみたい。

クラウドキャスト

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クラウドキャスト代表の星川高志氏とは、これまでにも何度か話をしている。星川氏がロンドンに留学していたこともあり、「FinTech(Financial Technologies)ならロンドンでしょ〜」と、ヨーロッパ展開を図るならロンドンから攻めるつもりでいたようだが、ルクセンブルクに来てみて、星川氏はすっかりその考えが変わった印象。それはひとえに、この国のスタートアップを支援する環境にあるようだ。ルクセンブルクにおいても金融は一大産業、同社がヨーロッパ展開をどの都市から始めることになるのか楽しみだ。

ユークリッドラボ

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位置情報型ニュース&イベント配信・共有サービス「Spectee」を運営している。似たようなサービス(…と今のところ理解しているが)であり、Favlis や 先日の MOVIDA JAPAN のデモデイで披露された Live3 との違いがまだよくわからない。このサービスについては、筆者の理解をクリアにしてから、改めてお伝えしたい。

Gunosy

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おなじみ Gunosy だ。アメリカに続いてイギリスでもサービスをローンチしており、今後はヨーロッパでの成長動向が気になるところだ。直近の調達では、その資金の使途の一つに多国語展開を掲げており、マルチリンガルな環境があるルクセンブルク(フランス語、ドイツ語、ルクセンブルク語が公用語で、一般的に英語が通用する)は、同社がヨーロッパ展開をする上でも有利なロケーションと言えるだろう。

サンワハイテック

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サンワハイテックは熊本の会社で、文化施設や産業施設向けのモビリティ「STAVi(スタビィ)」を開発している。WHILL との棲み分けについては、これも詳しく話を聞いてみる必要はあるが、動作するスピードはゆっくり動くように設計されているようだ。

おそらく、その理由は、WHILL などが世代に関係なく足の悪い人々に受け入れられることを意図しているのに対し、STAVi は身体障害者よりもむしろ、足腰の弱くなった高齢者の機会損失のバックアップを主軸に考えているのではないかと思われる。

Emotinal Brains

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日本コンテンツが爆裂しそうな、3Dプリンティングによるフィギュアのクラウドファンディング・サイトだ。タイミング的にも、この ICT Spring の後に、パリの Japan Expo に行ってプロモーションをすれば、多くのファンが獲得できそうである。

マイカレッド

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複数のオンライン・ストレージに、スマートデバイスからシームレスにアクセスできるアプリケーション。客先などでプレゼンテーションをする際、ラップトップやデスクトップを用意する必要がなくなる。

筆者の場合はプレゼンを披露するギリギリのタイミングまで編集していることが多いので、スマートデバイスのみでプレゼンに臨むのは難しいが、営業マン等にとっては、定型的な営業資料や提案資料を共有するのであれば、このアプリの存在によって作業はかなり省力化できるだろう。WebDAV に対応しており、セキュリティの都合から DropBox や Google Drive などのサービスを使って情報を共有できない大企業においても、自社サービスにスマートデバイスから簡単にアクセスすることが可能になる。

Moff

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ウエアラブル・トイを開発するスタートアップ Moff は、海外向けにも Tokyo Otaku Mode Premium Shop で Moff Band の発売を開始したのは既報の通りだ。一昨日、Japan Expo の会場を覗いてきたところ、Tokyo Otaku Mode のブースはかなり人気を集めていたので、この周辺でも Moff Band が注目を集めることが期待される。

八楽

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過去の翻訳事例を蓄積し、そのデータベースを活用して、クラウドソーシング翻訳をさらに効率化するソリューション World Jumper を展開する八楽。翻訳のニーズの高いヨーロッパにおいては、同社のポテンシャルにも大きな期待が持てるだろう。

Chatwork

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昨年の ICT Spring 2013 への参加を契機に、ヨーロッパへの市場進出を図った Chatwork である。この一年間のヨーロッパ市場での成長がどうだったか、彼らの軌跡は、今後ヨーロッパに進出する後続の日本スタートアップにとっても大きな参考となるだろう。

Zencap

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Zencap はベルリンに拠点を置く、P2P個人金融サービスのスタートアップだ。借り手には直接金融よりも利率の低い資金を、貸し手にはリターンの大きな資金運用の機会を提供する。

日本では、この分野のスタートアップはクラウドファンディングの一翼を担うサービスへと変貌を遂げつつあるように思うが、ヨーロッパには依然として P2P の需要があるようだ。起業家に対して投資家が資金を提供するプラットフォームとして機能しており、リスクマネーのバリエーションを広げるサービスとして注目を集めている。

1日目に披露された、日本のスタートアップを中心としたピッチの模様は以下の通りだ。2日目にも数多くのアトラクションが用意されているので、追ってレポートしたい。

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