インターネットでやりとり出来るものといえば、テキスト、画像、動画、音。そしてついに「香り」が現れた。クラウドファンディングプラットフォームのIndiegogoで香りを送ることができるデバイス「oPhone DUO」が現在出資者を募っている。
例えば、今飲んでいるコーヒーの香りを友人に共有したい、ランチに食べて美味しかったハンバーガーの写真と一緒に匂いも送りたい、今身につけている香水の香りを遠くにいる恋人に届けたい、そんな事を可能にするのが「oPhone DUO」である。
oPhone DUOはアメリカのハーバード大学のデヴィッド・エドワード教授らによって開発された。香りの素が組み込まれた「oChips」という名のカートリッジをoPhone DUOに挿入して利用する。カートリッジに組み込まれた基本となる32種類の香りを組合わせ、30万種類の香りを作り出すことができるという。
無料のiPhoneアプリ「oSnap」で食べ物や飲み物の写真を撮影、その飲食物に含まれる香りの種類をタグ付けする。例えば肉の香り、にんにくの香り、パンの香りといった具合に選び、相手に送信、香りの受け取り側は、タグ付けされた香りの情報に基づき、oPhone DUOで作られ発射される香りを楽しむという仕組みだ。
本体の発売は2015年始めの予定で、価格はは199ドル(約2万円)。先行予約の場合は149ドル(約1万5000円)で購入することができる。一般の消費者がすぐに関心を示すわけではないと思うが、遠くにいる家族や恋人への新しいコミュニケーション手段として、または新しいデバイスが好きな人は購入してみても良いかもしれない。
エドワーズ教授によれば、ニューヨークのアメリカ自然史博物館など、いくつかの場所にoPhone DUOを設置するそうだ。以下はプロダクトの紹介映像。
oPhone video (French subtitles) from Blake Armstrong on Vimeo.
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