サムライトがスタートしたオウンドメディア総合支援サービスでネイティブ広告ネットワーク事業に参入

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サムライトがオウンドメディア総合支援サービス「サムライト ネットワークス」を開始したことを7月7日に発表した。サムライトは2013年5月に「Incbate Camp 5th」に出場し、同イベントの優勝を飾ったスタートアップだ。

同社が「Incbate Camp 5th」に出場した際の事業案は、専門ライターとオウンドメディア運営企業をつなぐクラウドソーシングというものだった。その後、サムライトは2014年2月にオウンドメディアのキュレーションサイト「somewrite.jp」をリリースし、運営してきた。

今回発表したオウンドメディア総合支援サービス「サムライト ネットワークス」は、ライターネットワークによるコンテンツマーケティング支援、オウンドメディアのネットワークである「somewrite.jp」、そしてネイティブ広告ネットワークである「somewrite ad」の3つから成る。

somewritenetwork

オウンドメディアビジネス

サムライトが「サムライト ネットワークス」を始めるに至った理由はいくつかある。企業側には適切にライターをディレクションし、メディアを作っていくための編集やライティングといったスキルのある人材がいないため、ただライターをマッチングさせるだけではオウンドメディアとして機能しない。また、ただメディアを立ち上げただけではユーザを集めることはできない。

企業内に編集体制がない課題については、ライターマッチングサービスではなく、オウンドメディアの構築からライティング、運営代行まで支援するサービスへ方針を転換。現在では100名超のライターネットワークを構築している。サムライトの社内に編集メンバーが複数名おり、内部メンバーが企業との窓口を担当するスタイルへと変更した。こうしたスタイルはオウンドメディアの運用をビジネスにしている他のプレイヤーもとっているものだ。

somewritejp

サムライトは、オウンドメディアに読者を集めるという課題を解決するためのアプローチもとっており、この点で他のオウンドメディアビジネスのプレイヤーとは異なる。オウンドメディアのネットワークである「somewrite.jp」ではネットワークに参加しているオウンドメディアの更新コンテンツからサムライトが選んだコンテンツが掲載されるようになっており、ネットワークに属する各オウンドメディアへの送客を行っている。

また、オウンドメディアのコンテンツを効果的に拡散する手法がない点から、海外で立ち上がり始めたフィード内ネイティブ広告ネットワーク事業に注目し「somewrite ad」を立ち上げた。

ネイティブ広告ネットワーク事業への参入

somewrite ad

米国のオンライン広告業界団体IABが2013年12月に発表したIABネイティブアド・プレイブックでは、ネイティブ広告を「インフィード型」「ペイドサーチ型(検索連動)」「レコンメンドウィジェット型」「プロモートリスティング型」「ネイティブ要素のあるインアド型」「カスタム型」の6つのジャンルに分類している。

サムライトが提供する「somewrite ad」は、コンテンツのフィード内に広告を展開するインフィード型ネイティブアドネットワークだ。同社独自のトラッキング・配信エンジンを開発し、リアルタイムにユーザの興味・関心を学習する仕組みを構築した。この仕組みはNode.jsとCommon Lispを用いているという。

具体的にはインフィード型のアドネットワークでは、記事コンテンツを多くのユーザにリーチさせたい場合に、サムライトの提携ネットワーク媒体の記事一覧や関連記事枠にデザインを合わせた自然な形で、該当の記事を配信することが可能となる。

「somewrite ad」では、コンテンツが表示されるページ内容の文章を解析し、ユーザの興味関心をリアルタイムに機械学習するアルゴリズムによって、配信されるコンテンツが最適化されるという。

オウンドメディア事業も、ネイティブ広告ネットワーク事業も盛り上がりを見せている領域だが、サムライトは一社で両方に切り込もうとしている。サムライト代表の柴田氏はネイティブアドネットワークに「次に来るアドテク領域」としての将来性を感じている、とコメントしている。

サムライトはオウンドメディアを総合的に支援するサービス構想の発表と「somewrite ad」のテスト媒体の募集を開始した段階だ。「サムライト ネットワークス」は8月に本リリース予定だという。