今年注目したい10の海外スタートアップご紹介

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週末のひとときに少し頭の整理を兼ねてこんな一本をお送りします。BIのまとめる今年の注目すべきスタートアップ10選です。

<ピックアップ> These Are The Hottest New Startups To Watch This Year

こういったセレクションものは、大掛かりな読者投票や有識者コメントなどで網羅的に調査するタイプと、ライターの独断と偏見に満ちあふれた「それってただのアンタの趣味やんか」タイプの二つに分かれますが、こちらはやや後者っぽい印象です。

ということでピックアップされたものをご紹介。原文も合わせてどうぞ。

エントリーナンバー1:BRCK

アフリカはナイロビでデザインされたモデム/ルーターで、8000mAhのバッテリーが内蔵された15センチ、500グラムほどのサイズのもの。いわゆる発展途上の国など電源やネット接続の環境が悪い場所でも、インターネットに接続できるよう各種機能が盛り込まれております。

BRCK___Rugged_Internet_for_People___Things

発展途上国でのネット接続についてはfacebookとGoogleによる空からの電波配信が話題になっておりましたが、それを受ける側の環境ですね。いつでも繋がることが当たり前になりつつある日本のような状況では実感しづらいかもしれませんが、こういうアプローチもあるということで、kickstarterで集めた資金を元に最初の出荷を7月17日に実施するそうです。

エントリーナンバー2:Meh

一日一品の商品を販売するデイリーディールサービス。

エントリーナンバー3:Secret

ひみつの匿名共有アプリ、Secretがエントリーしておりました。どちらかというとWhisperの方が2012年創業、調達額も6000万ドルに到達しているのでそれを追いかける形(Secretは創業2013年10月)ではありますが、両者には「不特定多数のひみつ」と「友人のひみつ」という範囲の違いがあり、使い勝手を変えております。

ちなみにこのSecretでセクハラを暴露されたgithubの共同創業者は辞任に追い込まれており、匿名でもなんでもないじゃないかという話がちょっと前にあったことは付記しておきましょう。

Secret_-_Speak_Freely

エントリーナンバー4:Inside.com

ブレイキングニュースなどの色を強めに設定したニュースリーダーアプリ。まだ実際にいじってませんが、作ってるのがTechCrunch50(現在はDisruptに名称変更)やLaunchといったスタートアップ・ショーケースイベントのプロデューサーでもよく知られているJason Calacanis氏なので、若干の期待感があります。

エントリーナンバー5:Splice

ダンスミュージックなどの音楽を作ったり、リミックスしたりシェアできるサービス。かっちょいい。

エントリーナンバー7:Shadow/エントリーナンバー6:ThriveOn

両方ともヘルスケア系。詳しくは原文をどうぞ。

エントリーナンバー8:Knozen

同僚を匿名で評価し合うという末恐ろしいサービス、それがKnozenです。2名の顔を並べて「どちらの同僚がよりフレンドリーですか?」などの質問を答えていくという、人間関係をディスラプトしてくれそうなインターフェースを備えております。2013年創業で225万ドル調達済み。

Home_-_Knozen

エントリーナンバー9:Glamsquad

「◎◎のUber」がオンデマンドサービスの代名詞になりつつありますが、それの美容版、簡単に言えば予約アプリです。2014年5月創業で既に150万ドル調達済み。

◎◎版Uber/Airbnb(Airbnbは空きリソースのマッチング、場所や人、仕事などが多い)のトレンドというのは大変重要なポイントで、スマートフォンシフトで場所と時間を特定しやすくなって文字通り「いつでもどこでも」のリクエストに応えられるようになった結果なんだろうなと想像します。この分野はリアルビジネスに多く、まだまだ出てきそうです。

エントリーナンバー10:Yo

ジョークかと思いきや、消えてなくなるどころかIFTTTと連携して未来を見せてくれたり、最近ではミサイルの通知までやってしまうようになった通知アプリのYoがエントリーです。これをお馬鹿アプリ、120万ドル調達したバブルサービスとみるか、未来を変える新たなディスラプトの前兆とみるか、判断が極めて難しいところです。

Yo_-_It_s_that_simple_

<参考記事> 100万ユーザー突破の一言通知アプリ「Yo」がIFTTTと連動しちゃってる

全体的にみて、最初に出てきたBRICのようなネット接続で遅れている地域へのインフラ提供、またはハードウェア系からのアプローチ、今後も派生アイデアが大量に出てきそうな「◎◎版Uber」といったオンデマンドリアル系サービス、匿名+ソーシャルコミュニケーション(近しい人のうわさ話)、ニュースアプリ、あたりは興味深い流れかもしれません。

個人的には同僚を匿名で評価し合うKnozenが国内にいつ登場するのか、気になって今晩は眠れそうにありません。

via Tech 【G翻訳】

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