ワンコインスキル販売「ココナラ」が匿名でも可能な1分100円の有料電話相談を開始

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coconala500円というワンコインのスキル販売サービスを提供するココナラは8月28日、個人同士が匿名で利用できる電話相談サービスを開始すると発表した。スマートフォンのみから購入および利用可能で、利用料金は一律1分100円。相談者は新たに設置される電話相談サービスの一覧から選択し、予約した時間もしくは待機している出品者がいれば即座に双方が登録した電話番号に対してココナラ側から電話をかけることになるので、双方が電話番号を知ることはない。

相談サービスを出品する側もこれまでのココナラと同様のフローで、本人確認書類の提出をすれば電話相談サービスを提供することができるようになる。また、出品者の受け取る報酬は50%で、出品者と相談者双方の通話料は当面、ココナラが負担するとしている。なお、匿名によるサービス提供も可能。

今回の通話サービスの提供により、即座に回答を得たい相談者や電話でゆっくりと相談をしたいというニーズに応えられるとしている。ココナラのサービス開始は2012年7月、現在の登録ユーザー数は10万人で出品されているサービス数は2万件、酸い席の取引成立数は約13万件となった。

気軽な価格帯で相談できるココナラらしいサービス展開だ。リリースによれば、同様のサービスとしてGoogleの提供する専門家とのビデオチャットサービス「Helpouts」や、国内のAll Aboutが提供する「navitell」などがあるという。ネット全盛になってしまい、つい通話サービスからは離れがちになるが、確かに話を直接聞いた方が早い場合はまだまだ多い。

ただ、ちょっと気になったのはやはり価格だ。クラウドソーシング(ココナラも広義でやはりこのカテゴリに入ると考えている)ビジネスの課題については現在取材中で、近々ランサーズのインタビューについても掲載する予定なのだが、どうしても手数料ビジネスの厳しさはついて回ってくる。こういった小さなスキル販売のような場合ではどのような考えがあるのだろうか。

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折角の機会なのでココナラ代表取締役の南章行氏にもこの課題を聞いてみた。(太字の質問は筆者、回答は全て南氏)

ーープラットフォームビジネス特有の課題ですが、どうしても手数料の問題はどのようにお考えですか?

ココナラでは、プラットフォーム側がとる手数料率については現状30%、今回の電話サービスは50%なので、今のところ利益率そのものは問題になってはいません。

ーーそうか、ココナラは価格が抑えられてる分、料率は高めなんですね。

料率は、中抜きのインセンティブの強さとのバランスで決まってきます。集客、決済、(評価などの)保証など、プラットフォームが提供しているメリットと、代金のとりっぱぐれリスクや集客のためのコストなどのバランスで、出品者が中抜きをしようとするかどうかを判断するのだと思います。

その点、僕らは単価が低いこともあり、中抜きのインセンティブはあまりないようです。取引単価があがるにつれて、お互いの信用もあがってくるので、とりっぱぐれリスクが減りますし、固定客がついてくるにつれて中抜きが起きやすくなるので、結局プラットフォームとしても手数料をある程度下げざるを得ないのではないでしょうか。

ーーなるほど。別の取材でも聞いているのですが、やはり「クラウドソーシングをメインのビジネスにしよう」という方々を増やすには手数料の問題はどうしても今後、出てくるだろうなと思っていまして。

ココナラの場合も単価があがるにつれて手数料率の下げ圧力は強まるとは思いますが、一般的なクラウドソーシングよりはビジネス色が薄かったり、単価が少し低めだったりするので、そこまで利益率を大きく下げる必要はないように思います。

ーーただ、単価が低いと幅広く案件を獲得しないといけないですね。

その粗利で人件費や広告費をまかなえるかという点でしょうが、ココナラの場合はあえてバーティカルではなくホリゾンタル(何でもありのプラットフォーム)で戦っているのは、SEOなどに頼らずに「ココナラにいけばなんとなかる」というブランドでの集客をしたいという思いもあります。これが今のペースでいけば、営業のための人件費や広告費はあまりかからないまま成長できるので、利益率は大きな問題にはならないと思います。

どちらかというと、それを達成するまでの時間軸の問題だったり、そもそものスケーラビリティの問題の方が大きいかもしれません。

ーーありがとうございました。

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