コントローラー不要、目の動きだけで仮想空間を操作できるヘッドマウントディスプレイ「FOVE」

SHARE:


コントローラー不要、目の動きだけで仮想空間を操作できるヘッドマウントディスプレイ「FOVE」

2014年7月25日、株式会社FOVEは、家庭用機器としては世界初となる視線追跡型ヘッドマウントディスプレイ「FOVE(フォーブ)」を発表した。同社サイトで、イメージビデオも公開されている。

FOVEの最大の特長は、目の動きだけで360°の仮想空間を自由に操作可能な点だ。視線追跡機能およびジャイロ・加速計・磁石計を用いた9軸の傾きセンサー、モーショントラッカーによるヘッドトラッキング機能を組み合わせて実現したという。

コントローラー不要、目の動きだけで仮想空間を操作できるヘッドマウントディスプレイ「FOVE」

これまでのヘッドマウントディスプレイでは、視線追跡機能がなく、マウスやコントローラーによる操作が必要だった。しかし、FOVEでは、独自の視線追跡アルゴリズムで目の動きを読み取り、ゲーム等、3D空間での素早く精確な操作が可能になるという。

また、目が見ている三次元上の座標を特定することで、見つめた位置がはっきり見え、それ以外がぼける焦点表現を仮想世界で初めて実現した。加えて視線追跡を活かした自然な操作感を追求することでゲームの世界への自分自身が入りこんだような圧倒的な没入感を体験できるとしている。

コントローラー不要、目の動きだけで仮想空間を操作できるヘッドマウントディスプレイ「FOVE」

さらに、ゲーム以外にも医療福祉領域への展開として、手が不自由な障がい者の方が眼球の動きでマウスカーソルやキーボードをタイプすることができる装置を開発しているという。

コントローラー不要、目の動きだけで仮想空間を操作できるヘッドマウントディスプレイ「FOVE」

FOVEのプロトタイプの開発はすでに終了しており、2015年夏に開発者向けキットの発売に向け、現在準備を進めているとのことだ。

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する