Wiredが今年の春に記事にしていたアディダスが開発するスマートサッカーボール「miCoach Smart Ball」が発売された。価格は税別で33,000円となっている。
「miCoach Smart Ball」はセンサーを内蔵しており、キックの速度、パワー、ボールの回転、方向、シュートの弾道を測定する。ボールから得られたこれらのデータは、Bluetoothを通じてプレーヤーのスマートフォン、タブレットに送信され、専用アプリを通じて分析される。センサーによって記録された情報は、転送される。
キックの分析の他、さまざまなシチュエーションでのプロのキックとの比較も可能となっている。キック時におけるコツなどもアプリを通じてコーチングしてもらえるという。こうしたキックの上達に必要な情報を取得するセンサーを搭載しつつ、重量・寸法ともに5号サイズのFIFA基準値内となっている。
約1時間の充電すれば、1日1時間ほどの利用で1週間は使用できる。キックの様子を「記録」していくことで自分の上達をたどることも可能だし、アプリはソーシャル機能も搭載しているため友人とキックを競うこともできる。
一般利用向けのプロダクトではないが、以前本誌ではサッカーボールの目線からワールドカップを様子を伝えるボール「brazucam」を紹介した。こちらもアディダスが開発したもので、サッカーボールの目線から映像を撮影してくれる。
ボール自体が進化する今回のような例や、NFLによるRFIDタグを利用した「ゲームの可視化」、その他ウェアラブルデバイスによる記録や改善アドバイスなど、スポーツとテクノロジーが融合することによって生まれそうな新たな体験は多い。
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