NFLがRFIDタグを利用した「ゲームの可視化」を導入し、新たなスポーツの楽しみ方を提供。

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アメリカのナショナルフットボールリーグことNFLは、ZEBRA Technology社のZEBRA MotionWorksシステムを導入し、試合中における選手情報の可視化や分析を開始すると発表した

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このシステムは各プレイヤーの肩パッドの内部に配置されたRFIDタグより、各々の位置情報や加速度を取得し、リアルタイムにその情報を解析、可視化することが可能だ。

例えば攻撃側プレイヤーAと守備側プレイヤーB間の距離や、フォーメーションにおける各選手の立ち位置の変化などが把握できる。この情報を会場やテレビでの観戦に付加することで、ファンはよりゲームを理解し、楽しむことが出来る。もちろんこの情報を試合中のコーチが受け取り、戦術を練り直したり、指示を出したりすることも可能だろう。

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こうした技術は様々なスポーツで導入されつつあり、たとえば6月のワールドカップでも、各選手ごとの細かいスタッツがリアルタイムに公開され話題となっていた。

この場合、スタッツの計算はあくまでビデオ映像を元に行われていたが、今回のNFLのケースではRFIDタグを利用するということで、より正確に、よりリアルタイムに即した情報を受け取ることができるはずだ。

いままでは専門家だけが分析していたこうした情報は、次第に一般のファンにも渡るようになり、新たな楽しみ方が生まれつつある。2014年は情報の可視化により、スポーツの新しい楽しみ方が発見されるターニングポイントになるかもしれない。

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