【#StartupAsia Tokyo 2014予告】孫泰蔵氏が描く、東アジア・スタートアップ・エコシステム構想とは?

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startupasia_tkyTHE BRIDGE のメディア・パートナーである Tech in Asia では、2014年9月3日〜4日、東京で初開催となるスタートアップ・カンファレンス「Startup Asia Tokyo 2014」を開催する。

この予告シリーズでは、開催日当日に向け、登壇者やイベント内アトラクションの紹介を中心に、イベントの全容をお伝えする。これまでシンガポールおよびジャカルタで、通算5回にわたって開催された Startup Asia については、ここから関連記事を閲覧できる。


Taizo-Son

東京でスタートアップと共に時間を過ごせば、必ずと言っていいほど孫泰蔵氏の名前を耳にすることだろう。大ヒット作「パズル&ドラゴンズ(以下、パズドラと略す)」の開発元にしてゲームの巨人、ガンホー・オンライン・エンターテイメント(以下、ガンホーと略す)の会長である彼は、スタートアップ・インキュベータ Movida Japan の社長兼CEOでもある。彼は家で財産を数えるのではなく、世界クラスのスタートアップ・エコシステムをアジアに形成し、起業家を育てることにその富を使っている。

ゲーム業界で成功する前、彼は東京大学に通う傍ら、ヤフージャパンの立ち上げに参画した。ブロードバンド・インターネットの急速な普及を目の当たりにして、彼は2002年にガンホーを設立するまでに、多くのIT関連スタートアップを設立した。

2009年に設立した Movida Japan は、2030年までに東アジアにシリコンバレー級のスタートアップ・エコシステムを作るという、明確な目標を掲げている。それはなぜか? 成功に必要な道具さえ与えれば、若い起業家が世界をよりよい場所にできると、孫氏が信じてやまないからだ。

Tech in Asia では、これまでに Movida Japan のインキュベーション・プログラムの卒業生をいくつか取り上げた。彼らは、東京の都心にある恊働スペース「Startup Dojo」で仕事をしている。Movida Japan の最初のインキュベーション・プログラムから輩出されたスタートアップの一つ Beatrobo は、4月に110万ドルを資金調達した

パズドラだけで2013年の14億ドルを稼ぎ出した後も、ガンホーは次の大ヒットを求めて海外に目を転じている。多くの企業がひしめくゲーム業界で、一発屋に終わらないために。パズドラは日本だけでも昨年1,300万ダウンロードを記録した。これは日本の全人口の約1割に匹敵する。

推定資産12億ドル、雑誌フォーブスが発表した「日本の富豪50人」の30位にいる孫泰蔵氏は、孫ファミリーの中で大きなビジネスを成し遂げた唯一の人物ではない。ロボットに取り付かれた、ソフトバンクの CEO 孫正義氏は彼の兄にあたり、同じ富豪50人のリストの中に資産約200億ドルでランク入りしている。二人とも、財産は誰かから得たものでなく自ら築き上げたものだ。9月4日、Startup Asia Tokyo の2日目に孫泰蔵は基調講演をしてくれる。

孫氏は、起業家の存在が、日本をいかに競争に強くできるかを話してくれるだろう。Y Combinator の Kevin Hale や 500 Startups の Dave McClue とのシード・アクセラレータ・パネル・ディスカッションにも加わってくれる。孫氏に質問があれば、#StartupAsia のハッシュタグをつけて Twitter でつぶやいてほしい。カンファレンスで会えるのを楽しみにしている。

Startup Asia Tokyo 2014 の入場チケットはここから購入可能。
THE BRIDGE 読者向けの割引コード「readthebridge」の入力で入場料が25%割引になります。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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