タイのファッションEコマース「WearYouWant」が、DMP、オプト、IMJなどから150万ドルを調達

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WearYouWant-team
WearYouWantのチーム。

タイを拠点とするオンライン・ファッション・プラットフォームの WearYouWant は、シリーズAラウンドで150万ドルを調達した。従来からの投資家である、東南アジア向けファンドの Digital Media Partners(DMP)や Opt SEA(日本のオプトの東南アジア法人)に加え、IMJインベストメントパートナーズと、WearYouWant の CEO/CTO兼共同創業者 Julien Chalte がこのラウンドに参加した。

今回調達した資金を使い、同社にとって現時点で最大かつ唯一の市場であるタイにおいて、より人気を集めるべくマーケティング展開を図る。さらに同社からの公式発表によれば、2015年の下半期には、月間訪問者数150万件(現在は30万件)、売上ベースで600万ドル以上を目指すとしている。

さらに前進して、同社はフィリピン、インドネシア、マレーシアなど他の東南アジア市場へも市場展開を図るかもしれない。

WearYouWant の共同創業者で取締役の Martin Toft Sorensen 氏は、e27 に次のように語っている。

シンガポールのような市場は、小さ過ぎるし競争も激し過ぎる。しかし、他の市場はシンガポールよりも魅力的だ。インドネシアでうまくビジネスできれば、どこででもビジネスできるだろう。

DMP のジェネラル・パートナー Dmitry Levit 氏は、次のようにコメントしている。

テクノロジーに長け、モバイル適性の高い消費者の多いタイは、WearYouWant にとって、よいテスト市場だった。この成功を他の東南アジア市場で再現できるよう、WearYouWant を支援してゆきたい。

WearYouWant は、さまざまな海外や地元のブランドが購入できるEコマースサイトだ。現在、Vans、Adidas、Paul Frank、Etude House など450以上のブランドを取り扱っており、サングラスから紳士用/婦人用洋服まで12,500件以上のアイテムが販売されている。同社は2011年に設立され、現在はシンガポールの持株会社傘下にある。

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Sorensen 氏によれば、これまで WearYouWant は、販売時の手数料収入とブランドの加入利用料の2つの方法で売上を上げてきた。美容では女性の方が多くのお金を使うものの、ファッションの分野では男性と女性でほぼ変わらないのだと言う。

wearyouwant

WearYouWant は、タイの紳士用アパレルが購入できる、数少ないオンライン・アグリゲータの一つと言えるだろう。同じようなサービスを提供する企業には、Rocket Internet が出資する ZaloraLazada がある。

【原文】

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