3Dプリント技術で個別にカスタマイズされる睡眠時無呼吸症候群の治療マスク「Respere」

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睡眠時無呼吸症候群とは、その名の通り、睡眠中に呼吸が止まり、意識せず体に対して大きな負担をかけてしまう病気だ。大いびきをしいていた人が突然ガッ!と呼吸を止めてしまうような状況、見たことはないだろうか?

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この病気を効果的に治療するためのマスクがMetamasonの発表した「Respere」である。このRespereは、3Dスキャンで患者の顔の形状をスキャンし、ぴったりなマスクを3Dプリントするところが特徴だ。

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Metamasonによれば、従来のマスクは大きく不快で、またフィット感もなく、いわゆる「イケてない」製品だったという。一方でRespereは、各自の顔の形状にピッタリフィットするため、快適でサイズも小さく済み、よりよい睡眠を手に入れることができるとのこと。

特に3Dスキャンで作られていることもあり、鼻に装着する部分のフィッティングが大変に良いようだ。快適性が高まれば器具装着のハードルが下がり、治療の継続が容易になるというのがMetamasonの主張である。

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ただし3Dスキャンは「easybreathe.com」のサービスを使う必要があるほか、3Dプリントについても「SCICON」のサービスを使う必要があるなど、Respereを手に入れるにはそこそこの手間がかかるよう。あくまでMetamasonはマスクのデザインと調整を行う会社であるようだ。

なお、本製品は必要な認可が得られていないため、まだアメリカおよびその他の国でも販売されていない。

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