
Squirkはたった2ドル程度のコストで回路を印刷し部品を配置できる、いわゆる持ち運べる回路基板を出力できる3Dプリンターで、自宅にいながら数分のうちに回路基板の設計をプロトタイプできるというもの。
USB、イーサネットケーブル、またはWiFiで接続して利用する。回路を全て自分で設計しても良いし、回路の設計図をインターネットからダウンロードし、それをベースに設計することもできる。Squirkのサイトに設計図をアップロードし、いくつかのステップを経たあと、写真用紙やガラス等の上に導電性インクで回路を印刷。
さらに印刷された回路の上に導電性接着剤でドットを出力し、その上に部品を配置して接着することができる。
Squirkは、電子工作をもっと民主化したいという思いから、ニューヨーク大学技術専門校のエンジニアチームによって開発された。クリエイティブなプロセスを遅らせることなく、発想されたアイデアをすぐにプロトタイピングすることができる。うまく回路基板がつくれたらそこから大量生産すれば良い。
Squirrkは、Kickstarterで現在出資者を募集中、記事執筆時点で、10万ドルの目標額に対し6万ドル近くの資金を集めている。
1本で基板を100枚印刷できる導電性インクカートリッジ、導電性接着剤シリンダー、標準部品がセットになって販売される予定。
Squirkはまだ現在開発中で未完成、KickStarterのプロジェクトの成否もまだわからない。だがこういった大量生産のマーケットの論理にとらわれない、個人のものづくりを加速してくれそうなプロジェクトが生まれるのは素晴らしいことだと思う。
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