Tencent(騰訊)とNew Oriental(新東方教育)がオンライン教育の合弁会社を設立

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中国の民間教育大手 New Oriental Education & Technology Group(新東方教育科技集団)は、中国のインターネット大手 Tencent(騰訊)とオンライン教育の合弁会社を設立したことを昨夜(北京時間)発表した。社名は、「将来のマイクロラーニング」を意味する Weixue Mingri(微学明日)と命名された。New Orientalのオンライビジネス部門のVPを務めるPan Xin(潘欣)氏が、合弁会社のCEOの職に就き、New Oriental の共同設立者の Yu Minhong(俞敏洪、またの名を Michael Yu)氏が会長に就任する。

New Oriental の発表によると、同社はコンテンツや他の教育に関するリソースを合弁会社に提供し、Tencent は商品開発やオンラインマーケティングの支援を行う予定だ。また発表によると、合弁会社の第一号商品は年末にリリースされる予定だ。

中国の大手インターネット企業は、大々的に中国のオンライン教育分野に参入している。Tencent はオンラインコースのプラットフォームを開発し、同社のインスタントメッセンジャーサービス QQ のシステムに追加することで、既存ユーザがチャットサービスでそのままライブレッスンのコースを購入したり受講できるようにした。

Tencent の他に、Alibaba(阿里巴巴)は Taobao(淘宝)に似たライブコースや教材用のマーケットプレイスをローンチし、NetEase(網易)は、マネタイズの対象となる無料辞書アプリを利用している4億人のユーザー向けに語学学習コースをローンチし、またYYは、New Oriental が有料で提供しているコースを 100.com(100教育)で無料で提供している。New Oriental のYu氏は、YY の事業モデルが成功するとは思っていないと素直にコメントした。

New Oriental は2000年にオンラインコースサイト Koolearn を立ち上げた。2014年5月時点でサイトに2,000本のコースがある。しかし、同サイトのパフォーマンスは5月に年度末を迎える2014年度で累計920万の登録ユーザと17万7,000コースが購入されただけで、あまりいい結果だといえない。

同社はオンライン教育の新しい波にも積極的に乗ろうとしている。中国の主要デジタルコンテンツおよびソリューションプロバイダーの BesTV(百視通)にもコンテンツを提供しており、最近ではテストソリューションのプロバイダーである ATA と合弁会社を設立し、働くプロフェッショナルのためのオンライン・モバイルサービスの開発をしている。

New Oriental は6月でオフラインスクール受講者が10%、収益で7%減少したことを先週の電話収支報告会議で発表した。経営陣によると、おそらく英語を中国の国立大学の入試に含まないという政策変更によるものと見られる。夏休みの英語学習の2大プログラムは受講者の20~30%減を記録しており、経営不振によって起きたものとは考えにくい。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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